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2011~2013

Welcome!

 全ての写真は、ニカラグア国内で撮影したものです。
身の回りの植物を少しでも知りたいアマチュア向けに簡単に
説明しました。
 我々の周りには、熱帯乾燥林、雲霧林、常緑林、冷涼な林の山々
や霧に包まれる低地が有り、多様な野生の花々に出会うことが出来ます。
一緒に探索して楽しんでみましょう。 

 
                
 
                
ニカラグア再訪 2011年5月
 マナグア&チセイ 
 チセイ&ソモト 
 ソモト     
  セルバネグラ     
  マタガルパ、マナグア & マサテ  ペ
  マサテペ & モンバチ
 サンカルロス & リオ・サンファン
  カスティージョ & リセルバ・モン  テ・クリスト
トッピクス 
        
白い白いずきんをかぶった
  こびとのような花です!!
 
 
 
       
 

ボタンウキクサ Pistia stratiotes

サトイモ科 Araceae
ボタンウキクサ属 Pistia

ニカラグアには、中米最大と言われるニカラグア湖とマナグア湖がありますが、

ニカラ グア湖の北西部には古都のグラナダがあります。湖畔には、湖に浮かぶ 島々

を巡る船着き場があり、そこには日本でもあちこちの湖沼に帰化しているこの植物が 繁茂していました。この植物がサトイモ科の植物であることは最近になって知りました。

その証拠に中心部に5mmほどの直径の白い仏炎苞が咲きます。
今までは邪魔者扱いで見ていましたが、花を拡大してみるとかわいらしく、親しみがわ

いてきました。この辺りが原産地なのかな?
  

撮影:(左、右下)2010年7月19日、(右上)2010年5月31日 ニカラグア湖畔のグラ

ナダで( Granada de la Laguna de Nicaragua )

 
   
       
トッピクス 
        
        緑色の
          ハイビスカスです! 
 
 
 
       
 
Pavonia paludicola 

アオイ科 Malvaceae
 パボニア属 Pavonia 
    川縁の水の中に1下部だけ会えているのを見つけた時には、緑色のハイビスカスが有ったとび
っくりさせられました。しかし、調べてみるとフヨウ(ハイビスカス)属ではなく、パボニア属に分類
されていました。
 1~3m程度に生育する低木です。葉は広卵形~楕円形で、鋭尖頭。葉縁は鋸歯状を呈する。
鱗片状の苞葉は、下部で連結した萼を包み込むような形態をしている。花は淡黄緑色で平開しな
い。花弁は約2cm程度の長さ。大西洋岸のマングローブ林内でまれにみれれることがあることか
ら、汽水域でも生育できる植物ののであろう。
 
花期:通年
分布:フロリダ、ベリーズ~南アメリカ北部、アンティル諸島
撮影:ラグーナ・デラ・ペルラ Laguna de la perula 2010,6.15
   
       
トッピクス 

強烈なコントラスト
 の花です! 
 
 
 
       
 
マンデビラ ヒルステ Mandevilla  hirsute

キョウチクトウ科 Apocynaceae 
マンデビラ属 Mandevilla 
    ニカラグアでは、ほとんどの私有地が有刺鉄線で囲まれている。これはその鉄線に絡ま
って樹に這い上って咲いていた。花びらの周辺部はクリーム色で、ノド部が赤色をしている。
花径は3~5cm、長さは5~8cm程度で、園芸種に負けないあでやかさがある。葉は楕円状
で先は尖る。ニカラグアでは、マンデビラ属の植物は5種が報告されている。

撮影:2010年6月14日 ペルラ湖(Laguna de Pelra)
   
       
トピックス
       
   ニカラグアの国花
   サクアンホチェ
 
       
 
インドソケイ Plumeria rubra var. acutifolia

キョウチクトウ科 Apocynaceae
インドソケイ属 Plumeria

    5月になると、ここニカラグアも乾期も終わりに近づき、国花のサクアンホチェ(Sacuanー
joche)が咲き始める。日本ではこの仲間を総称して、プルメリアと呼んている。野生のも の
はなかなか近くで見ることが出来ないが、遠くの方で、枝先に小手毬状になって、
樹一杯に花をつけたものを見かけた。ほとんど緑らしいのが無いので乾期には落葉している
のだろう。葉は淡緑色で葉先が尖った長楕円形。花は白色で、のどの部分は黄色。よく香る。
花は香水にも使えるようで、樹皮や葉は薬用なるようである。

撮影:(右)2010年6月11日、コーン島 (Isla de Maiz)
            (左)2009年5月17日、サパテラス島 (Isla de Zapaterasu)
   
       
トピックス
森の小妖精 ! 
   
       
 
ギムノシフォン スアベオレウス Gymnosiphon suaveoleus

ヒナノシャクジョウ科 Burmanniaceae
ギムノシフォン属 Gymnosiphon
    
    この科に属する植物は、主に熱帯に分布し、約20属130種ほどがあると言われている。
ニカラグアにはアプテリア属 Apteria、ヒナノシャクジョウ属 Burmannia、ディク ティ
オステガ属 Dictyostega、ギムノシフォン属 Gymnosiphonの 4属5種が知られている。
いずれも、葉緑素を持たず、森林の落ち葉等の養分を利用する腐生性の植物である。 7
~37cm の高さになると言われるが、これは約 10cm 内外であった。 オメテペ島のマデラ
火山の雲霧林帯で撮影した。

撮影:2009年12月14日 オメテペ島(Isla de Ometepe) 
   
       
トピックス
可憐な水草
 
   
 
       
 
オトメアゼナ Bacopa monnieri

オオバコ科 Plantaginaceae 
ウキアゼナ属 Bacopa
    
    海岸線に近い湿地に匍匐繁茂していた。ヨーロッパ、北アフリカ、アジア、南北アメリカに分
布すると言われる。湿性の多年草で、茎の長さは30cm程度になる。APG分類体系ではゴマ
ノハグサ科からオオバコ科に移されている。グリーンバコパの名前で販売されているようである。
葉はヘラ状、多肉質である。

撮影:2010年12月24日 コーン島(Isla de Maiz) 
   
       
トピックス
フリルが美しい
ニトベカズラの仲間
 
   
 
       
 
Antigonon guatemalense 

タデ科 Polygonaceae
アサヒカズラ属   Antigonon
    
    中央アメリカ原産のつる性多年草です。ニトベカズラを一回りも大きくしたような花をつけ、
オオバナニトベカズラと称しても良さそうである。花弁も果実の翼もフリンジし、さらにゴージ
ャスである。葉も少し大きめで、特に、葉巾が大きくなるようである。

花期:年中
分布:中央アメリカ
撮影:ソモト Somoto  2011.5.20