ニカラグアの動植物
オーストラリアの植物
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2011年11月
素人の横好きでこのサイトをやっています。間違い、ご意見等有りましたら連絡ください。tsugu0619@yahoo.co.jp
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今月の花-2011.12.20-1
2011年12月20日 21時27分 |
エゾサカネラン(蝦夷逆根蘭) Neottia nidusavis (L.) L. C. Richard var. nidusavis |
山地の林内に生える葉緑素を持たない腐生性のランです。草丈は高さ20~30cm」でした。数個の膜質鞘状葉があります。
北海道と本州北部に分布するようです。 |
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撮影:2011.6.24 北海道利尻島 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae サカネラン属 Neottia 絶滅危惧IA類(環境省) |
唐松と思われる林内を散策していると、この種が花を咲かせていました。ムヨウランを見つけたと感激して、何枚も撮影しました。茎、花柄や子房等に毛が生えてないのでこの種としました。
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今月の花-2011.12.19-2
2011年12月19日 23時45分 |
クゲヌマラン(鵠沼蘭) Cephalanthera erecta var. shizuoi
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山地等の林内に生える地生ランです。草丈は30~50cmになるようです。葉は長楕円状披針形~線状披針形です。唇弁にほとんど距が無いのが特徴のようです。
北海道、本州、四国、九州に分布するようです。 |
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撮影:2011.6.21 北海道礼文島 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae キンラン属 Cephalanthera 絶滅危惧IA類(環境省) |
写真を拡大しても、炬らしき物が見当たらないのと、葉がギンラン C. erectaと違い、長い披針形をしていることでこの種としました。
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今月の花-2011.12.19-1
2011年12月19日 23時20分 |
ギンラン(銀蘭) Cephalanthera erecta (Thunb.) Blume
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山地や丘陵の木陰に生える地生ランです。草丈は10~30cmになります。狭長楕円形の葉を3~6枚互生します。花は平開しないようです。
北海道、本州、四国、九州に分布するようです。 |
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撮影:2011.6.23 北海道礼文島 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae キンラン属 Cephalanthera |

小さな清楚な花です。
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今月の花-2011.12.17-2
2011年12月17日 23時15分 |
レブンアツモリソウ(礼文敦盛草)Cypripedium marcanthum Sw. var. rebunense
(Kudo) Miyabe et Kudo |
明るい草原に生育する地生ランです。草丈は25~40cm程度です。花の色は淡いクリーム色でした。
北海道の礼文島の限られた場所に群生しています。 |
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撮影:2011.6.21 北海道礼文島 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae アツモリソウ属 Cypripedium 絶滅危惧IB類(環境省) |
自生地は厳重に保護管理されていました。訪れた時は、ほとんどが終わりかけていました。唇弁がこんなに膨らんでいるのは、内部の温度を調整して、受粉を助けるためなのでしょうか?
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今月の花-2011.12.17-1
2011年12月17日 21時35分 |
トケンラン(杜鵑蘭) Cremastra unguiculata Finet |
冷温帯の低地~山地のやや湿った林内に生える地生ランです。草丈は30~40cm。長さ10cm、幅は5cm程度の長楕円形の葉を2枚つけます。地下には長く連なる偽鱗茎が有るようです。
北海道、本州、四国、済州島に分布するようです。 |
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撮影:2007.6.11 新潟県佐渡 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae サイハイラン属 Cremastra 絶滅危惧IB類(環境省) |
花だけを写すのに夢中になり、この時期に葉があったのか確認していません。
ごめんなさい。しかし、渋い感じの花ですね。
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今月の花-2007.12.16-2
2011年12月16日 23時25分 |
サイハイラン(采配蘭) Cremastra appendiculata (D.Don) Makino. |
土中の共生菌からの養分提供に強く依存する混合栄養性のランではないかと言われています。卵形の偽球茎の頂部に、狭長楕円形で革質、長さ15~35cm、幅3~5cmの葉を1枚つけます。花茎は、30~50cmになります。
南千島、北海道、本州、四国、九州、樺太南部、朝鮮南部、中国、台湾、ヒマラヤに分布するようです。
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撮影:2007.6.11 新潟県佐渡 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae サイハイラン属 Cremastra |
登山道を歩いていると、道沿いに咲いており感激でした。
今日から漢字名も付け加えるようにしました。もう少し手持ちのラン科植物を継続掲載します。
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今月の花-2011.12.16-1
2011年12月16日 22時45分 |
コケイラン(小恵蘭) Oreorchis patens (Lindl.) Lindl. |
山地のやや湿った林内に生える多年性の地生ランです。草丈は花茎を含めて30~50cmになります。15~25cmの線状披針形の2枚の葉があります。地下に偽球茎があります。
北海道~九州、東アジアに分布するようです。 |
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撮影:2007.6.11 新潟県佐渡 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae コケイラン属 Oreorchis |
佐渡の株は唇弁に斑点がないのかな?山歩きのグループと行った時の写真なので、アップの物が無く、また、白飛びしていて確認できていません。
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今月の花-2011.12.15-2
2011年12月15日 21時47分 |
ササバギンラン(笹葉銀蘭) Cephalanthera longibracteata Blume
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山地の林内に生える地生ランです。草丈は30cm以上になるようです。葉は卵状披針形、長さ7-15cm、幅1.5-3cmで先端は尖り、基部は茎を抱き、6~8枚互生します。葉の裏面、縁および花序に白色の短毛状突起がある。
北海道、本州、四国、九州に分布するようです。 |
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撮影:2007.6.11 新潟県佐渡 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae キンラン属Cephalanthera |
ギンラン C. erecta と区別しづらいのですが、葉が8枚程度ついていること、葉が少し細いこと、拡大してみると花序に白毛があることからこの種としました。
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今月の花-2011.12.15-1
2011年12月15日 17時45分 |
シナノショウキラン(信濃鐘馗蘭) Yoania flava K. Inoue et Yukawa |
長野県の山地帯上部から亜高山帯下部に生育する腐生ランです。草丈は20cm程度でした。森の遊歩道脇で花を咲かせていました。通常の花期は6月上中旬のようです。
長野県伊那地方に限られて分布するようです。 |
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撮影:2008.7.13 長野県駒ヶ根市 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae ショウキラン属 Yoania 絶滅危惧IB類(環境省) |
花が黄褐色ではないこと、駒ヶ根市は伊那市に隣接していること、撮影地が標高のかなり高い地域だったので、開花期はずれていてもいいのでは、と思い本種としました。
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今月の花-2011.12.14-2
2011年12月14日 22時55分 |
ツチアケビ(土通草) Galeola septentrionalis Reichb. fil |
森林内に生育する腐生性のランです。この種もナラタケ菌と共生するようです。初夏に50-100cmに達する花茎を地上に伸ばします。
札幌以南~九州に分布するようです。
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撮影:2008.8.17 長野県駒ヶ根市 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae ツチアケビ属 Galeola 絶滅危惧IA類(環境省) |
これはカメラを忘れて友人に撮ってもらった写真です。以前、群馬県の桐生市でも見ていました。あの頃、一緒に林の中を歩いた仲間はどうしているだろうと思い出しました。
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今月の花-2011.12.14-1
2011年12月14日 22時25分 |
オニノヤガラ(鬼の矢柄) Gastrodia elata Blume |
山地の樹林下、湿原に発生し、木材腐朽菌のナラタケと共生する葉緑素を持たないランです。地下に長さ10cm前後の楕円形塊茎が有るようです。茎は直立し1mぐらいになります。茎は円柱状で、膜質の鱗片葉をまばらにつけます。
北海道、本州、四国、九州、中国、台湾に分布するようです。 |
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撮影:2008.7.24 長野県駒ヶ根市 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae オニノヤガラ属 Gastrodia |
林の中で、1mぐらいの高さの本種に会った時は、予備知識も無かったので、びっくりすると同時に感激しました。
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今月の花-2011.12.13-2
2011年12月13日 23時50分 |
ニュウメンラン(入面蘭)(イリオモテラン) Trichoglottis ionosma (Lindl.) J. J. Sm. |
自然林の樹幹に着生する常緑のランです。地上や岩上にも生えるようです。茎は堅く、長さ20~70cmなるようです。長さ10~18cmの線状長楕円形、凹頭の葉を互生します。
石垣島、西表島、魚釣島、台湾、フィリピンに分布するようです。 |
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撮影:(左)2008.5.27 栽培品、(右)2007.5.26 沖縄海博記念公園 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
乱獲され、自生の状態の物は見られなくなっているようです。でもどこかで残って花を咲かせているのを期待しています。
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今月の花-2011.12.13-1
2011年12月13日 23時30分 |
ボウラン(棒蘭) Luisia teres (Thunb.) Bl. |
樹木や石灰岩上に着生する全株無毛のランです。茎は多数束生し、高さは30cm程度になります。茎の太さは2mm程度で、葉は円柱形で、10cm程度になります。
紀州以南西、奄美、沖永部、沖縄、伊平屋、石垣、与那国に分布するようです。 |
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撮影:(左)2007.7.16 沖縄県大宜味村、(右)2007.7.21 沖縄県名護市 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
どこが葉で、どこが茎なのか区別がつかないですね。最近まで茎だけの植物だと思っていました。
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今月の花-2011.12.12-2
2011年12月12日 22時33分 |
キバナセッコク(黄花石斛) Dendorobium tosaense Mak. |
茎は束生し、細長く垂れ下がる着生ランです。長さは50cmぐらいになるようです。披針状長楕円形、長さ2~7cm、幅7~17mmの葉を互生します。
四国、九州、屋久島、トカラ列島、奄美大島、石垣、台湾に分布するようです。 |
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撮影:2007.5.26 沖縄海洋博記念公園 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |

石垣島では、近年全く確認されなくなっているようです。寂しくなりますね。
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今月の花-2011.12.12-1
2011年12月12日 22時00分 |
イリオモテトンボソウ(西表蜻蛉草) Platanthera stenoglossa Hayata subsp. iriomotensis (Masamune) K. Inoue |
湿った川添いの崖や、海沿いの崖に生える常緑性の地生ランです。草丈は花茎を含めて20~30cm程度です。地中には紡錘形の塊根があるようです。葉にはグリーンの編み目が有ります。
西表に分布する固有亜種です。 |
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撮影:2008.5.26 沖縄県西表島 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
この株は、海沿いの崖に生育している物を撮影しました。もう終わりかけているのが残念だした。
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今月の花-2011.12.11-2
2011年12月11日 21時43分 |
ニラバラン(韮葉蘭) Microtis uniforlia (Forst. f.) reichb. f. |
明るい林縁等に生育する地生ランです。草丈は15~40cmになります。葉は1枚だけで、細長い円柱形をしており、長さ10~30cm、径2~3mmの大きさです。地下には球茎があるようです。
本州(関東以西)、四国、九州、沖縄、台湾、マレーシアに分布するようです。 |
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撮影:(左)2008.4.27、(右)2007.3.31 沖縄県東村 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
割合に道路脇の切り面等に生育していますが、イネ科の雑草に紛れてなかなか見つかりません。
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今月の花-2011.12.11-1
2011年12月11日 21時00分 |
アオジクキヌラン(青軸絹蘭) Zeuxine affinis (Lindley) Bentham ex Hooker fil. |
沖縄の山原の森で咲いていた地生ランです。草丈は花茎を含めて20cm程度です。広披針形~卵状披針形の葉を4~8枚を互生します。総状に6~10花を頂生し、花茎、子房ともに白色の長毛を有します。
沖縄島北部~中部、台湾、ヒマラヤ、タイ、インドシナに分布するようです。 |
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撮影:2008.4.26 沖縄県東村 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
1986年に橋本によって分布が確認された種で、琉球植物誌には記載がありません。ヤンバルキヌランより開花期が1ヶ月程度遅く、草姿はより細い感じがします。
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今月の花-2011.12.10-2
2011年12月10日 20時11分 |
チクシキヌラン(筑紫絹蘭) Zeuxine strateumatica (Linn.) Schlechter f. rupicola
(Fukuyama) Hashimoto |
日のよく当たる原野で、イネ科雑草に紛れて生えていました。冬緑性の地生ランです。草丈は10cm程度。葉は線形で、長さ3cm程度で、キヌランによく似ています。しかし、唇弁の先が2裂せず舌状になる点で異なるようです。
沖縄島北部、台湾に分布するようです。 |
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撮影:(左)2008.3.29 沖縄県国頭村、(右)2007.217 沖縄県西表島 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |

沖縄は分布域の北限になるようですが、九州南部でも分布しているのではと言われています。唇弁の形から、西表島で撮影した物もこの種としました。
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今月の花-2011.12.10-1
2011年12月10日 19時22分 |
キヌラン(絹蘭) Zeuxine strateumatica (L.) Schltr. |
日当たりのよい芝生や草地に生える冬緑性の地生ランです。草丈は5~15cm程度です。線形の葉は、肉質で、長さ2~5.5cm、幅3~5mmで、基部は抱茎しています。
南九州、沖縄県内各島、台湾、熱帯アジア、アフガニスタンに分布するようです。 |
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撮影:2007.2.11 沖縄県大宜味村 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
時々、サトウキビ畑で見かけることもありました。赤っぽい葉をしており、何だろうと、花をよく見ると、その形態からランだと気がつきました。
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今月の花-2011.12.9-2
2011年12月9日 11時10分 |
オオカゲロウラン(大蜉蝣蘭)(テリハカゲロウラン) Hetaeria oblongifolia |
自然林の林床に生える多年生地生ランです。草丈は40~50cm程度なるようです。長さ5~9cm程度の卵状披針形葉を6~7葉互生します。
石垣、与那国。一台湾?、中国、マレーシア、濠州に分布するようです。
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撮影:2008.5.27 沖縄県石垣島 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |

残念ながら自生地に再度行く機会が無く、開花状況をまだ撮影していません。
オオキヌランから変更しました。
以前にハナミストさんにも指摘されていましたが、Nさんにオオカゲロウランとして案内されたものも,このようにほとんど花が開かないということでした。(H26.4.13)。
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今月の花-2011.12.9-1
2011年12月9日 10時22分 |
イシガキキヌラン(石垣絹蘭) Zeuxine flava (Lindl.) Benth. |
ヤンバルキヌラン Z. tenuifolia と同様に山地の樹下に生える地生ランです。草丈は20cm程度になります。長さ2~4cmの卵形~楕円形の葉を3~4枚互生します。
屋久島、種子島、トカラ列島、奄美大島、沖縄島北部、石垣島、西表島、台湾、セイロン、ヒマラヤ、タイ、ボルネオに分布するようです。 |
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撮影:2008.4.27 沖縄県国頭村 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |

花の無い時期でも、ヤンバルキヌランは、葉柄の基部が茎を抱くことで、本種と区別出来るようです(筆者未確認)。しかし、この種は、ここ沖縄ではあまり見かけられません。
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今月の花-2011.12.8-2
2011年12月8日 23時45分 |
ヤンバルキヌラン(山原絹蘭) Zeuxine tenuifolia Tuyama |
沖縄の山原の森の林床で咲く地生ランです。草丈は20cm以上になることもあるようです。4~5枚の広披針形の葉をつけますが、開花時には枯れていることが多く、種子形成後は地上部は枯れるのかもしれません(未確認)。花茎には、白色の縮れた綿毛があります。
琉球植物誌(追加・訂正版)では、沖縄島の固有種となっていますが、奄美大島にも分布しているようです。 |
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撮影:2008.3.9 沖縄県国頭村 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
ヤンバルの山では、林内歩道脇でもしばしば見かけられます。
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今月の花-2011.12.8-1
2011年12月8日 22時55分 |
アカバシュスラン(赤葉繻子蘭)(リュウキュウカイロラン) Cheirostylis likiuensis Masamune |
沖縄の山原の森で咲いていた常緑の多年生地生ランです。草丈は10~15cm程度の小さな植物で、茎はやや匍匐して、5~7葉を互生しています。
甑島、屋久島、種子島、トカラ列島、加計呂麻島、沖永良部島、沖縄島北部、久米島に分布するようです。 |
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撮影:2008.3.9 沖縄県国頭村 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
光の具合で葉がビロードのように輝きます。
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2011年12月7日22時25分 |
ムカゴソウ (零余子草) Herminium lanceum (Thunb. ex Sw.)
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明るい林縁等に生える多年性地生ランです。草丈は20~40cmになります。葉は1~2枚、線形で、長さ10~15cmです。
北海道以南、沖縄島、伊平屋島、久米島、朝鮮、満州、中国に分布するようです。 |
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撮影:(左)2008.4.12、(右)2007.3.8 沖縄県東村 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
沖縄では、道路沿いの切り面などによく見られます。しかし、花もグリーンなので目立たず、なかなか発見できません。
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オキナワヒメラン M. purpurea (Lindl.) Kuntzeとした画像は、カンダヒメラン M. kandae Hashimotoに変更しました(参照:日本産ヤチラン属の新種と新記録種
橋本保 筑波実験植物園研究報告 11, 1-8, 1992-12)。
2011年12月7日21時32分 |
キンギンソウ(金銀草) Goodyera procera (Ker) Hook.
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やや湿った林縁等の陽地に生える多年生の地生ランです。草丈は40~80cmになります。
屋久島、中之島、沖縄県の各島、台湾、南中国~インド、マレーシアに分布するようです。 |
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撮影:(左)2011.4.28 沖縄県名護市、(右)2007.5.20 沖縄県国頭村 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
穂状の花序には、無数の小さな花がつきますが、拡大してみると清楚な花です。 |
2011年12月6日23時55分 |
ヤブミョウガラン(藪茗荷蘭) Goodyera fumata Thwaites
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石灰岩の山地林床に生える常緑の多年性地生ランです。開花時の草丈は、70cm程度にまでなります。葉は長さ20cm程度、広披針形で、4~6葉を互生します。花茎には短毛が生えています。
沖縄島北部、台湾、中国南部、フィリピン、セイロン、インド、タイ、ジャワに分布するようです。 |
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撮影:2008.3.30 沖縄県大宜味村 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
自生地は、割合に薄暗く、湿った環境です。目立たない花ですが個体数が少なく、絶滅危惧種となっています。
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2011年12月6日 23時45分 |
ヒメトケンラン(姫杜鵑蘭) GTainia laxiflora Mak.
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山地の自然林や二次林の林床に生える多年生の地生ランです。数個並んだ偽球茎に1葉づつつける。葉は狭長楕円形~披針形長楕円形、暗緑色で、淡緑白色の斑紋が入ります。開花時の草丈は30cm程度までなります。
伊豆諸島、四国、九州、対馬、屋久島、トカラ列島、奄美大島、徳之島、沖縄島北部に分布するようです。 |
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撮影:2008.3.9 沖縄県国頭村 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
かわいらしい花で、葉に斑点も有り、観葉としても目を引くのか、盗採されることが多いようです。
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2011年12月5日23時5分 |
フウラン(風蘭) Neofinetia falcata (Thunberg) H. H. Hu
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低地の岩上や樹幹に着生する多年生のランです。葉は多肉質で堅く、長さが6~12cmの広線形をしています。
本州、四国、九州、屋久島、奄美大島、徳之島、伊平屋島、伊是名島、沖縄島、伊江島、北大東島、朝鮮、中国南部に分布するようです。 |
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撮影:2008.5.27 栽培品 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
沖縄県内では、自然状態の物はほとんど見られなくなっています。すばらしい芳香を有しています。
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2011年12月5日 21時13分 |
ハルザキヤツシロラン(春咲八代蘭)(フユザキヤツシロラン) Gastrodia verrucosa Bl.
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山地の自然林や二次林の林床に生える腐生ランです。地中に紡錘形の塊根があるといわれる。茎は花時長さ3.5~4cm、花後伸長して長さ20~30cmになる。花は帯紫褐色、蕚片と花弁は大部分瘉合して筒状になり、長さ2.3cm、唇弁は黄色で、長さ9mm、三角状広卵形、基部に1対の球形の突起がある(レッドデータブック沖縄より)。
本州 (和歌山県)、四国、九州、沖縄島北部~中部、西表島、与那国島、ジャワに分布するようです。 |
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撮影:(左上)2007.2.17、(左下)2007.2.18 沖縄県西表島、
(右)2008.4.12 沖縄県大宜味村 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
まだ、開花株を見ていません。もしかして、これらの写真の中には、ナンゴクヤツシロラン G. shimizuana Tuyamaがまぎれているかもしれません。 |
2011年12月4日23時55分 |
ハガクレナガミラン(葉隠長実蘭) Thrixspermum subulatum (Bl.) Reichb. f.
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台風後に折損したと思われる大きな枝に着生して花を咲かせていました。自然林の樹枝上に着生する小形の常緑のランです。
西表島、台湾、フィリピン、ジャワに分布するようです。 |
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撮影:2007.2.28 沖縄県西表島 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
樹上高くに着生しているようで、なかなか見ることも出来ないようです。本当に幸運でした。 |
2011年12月4日 11時43分 |
ヒメカクラン(姫鶴蘭) Phaius mishmensis (Lindley) Reichenbach fil.
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山地の自然林の林床に生える常緑の地生ランです。茎は束生し、高さは40~60cmになります。やや光沢のある、長さ20~30cmの倒卵状長楕円形の葉を互生します。総状花序は偽球茎の途中から生じ、8花程度をつけます。
沖縄島北部、石垣島、西表島、台湾、中国南部、ヒマラヤ、タイ、フィリピンに分布するようです。 |
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撮影:(左)2011.10.23 沖縄県西表島、(右)2011.2.11 栽培品 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
美しいランですが、沖縄島では見かけたことがなく、すでに絶滅したのかもしれません。 |
2011年12月4日 3時28分 |
クモラン(蜘蛛蘭) Taeniophyllum grandulosum Bl.
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沖縄では、ヤンバルの森で、ごくまれに樹幹に着生しているのが見つかります。ごく小形の無葉の多年生ランです。花は淡黄緑色、蕚片と花弁は半分以上瘉合して筒状になり、長さ2mm、遊離した部分は卵形、唇弁は長さ1.5mm、卵状船形、基部は短い距となる(レッドデータブック沖縄より)。
本州 (関東以西)、四国、九州、種子島、奄美大島、沖縄島北部、朝鮮に分布するようです。 |
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撮影:(左上)2011.11.23、(左下)2012.8.14、(右上下)2008.11.24 沖縄県国頭村 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
植物体は何度か見ていますが、開花状態の物を見ていません。右上のアップした写真では、花のようにみえますが、樹上高くに着生していて、残念ながら確認できませんでした。 |
2011年12月4日 3時15分 |
オキナワチドリ(沖縄千鳥) Amitostigma lepidum (Reichbach fil.) Schlechter
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海岸付近から山裾までの草地や岩の隙間等に生える小形の冬緑性の地生ランです。地中には塊根があるようです。草丈は、開花時で約10cmほどです。2~3の長楕円形の葉を束生します。
九州 (鹿児島県)、甑島、屋久島、種子島、トカラ列島、奄美大島、喜界島、沖永良部島、沖縄島北部~南部、浜比嘉島、久米島、渡名喜島
に分布するようです。 |
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撮影:2008.2.24 沖縄県東村 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
写真の株は、国道沿いで見かけた物ですが、盗採等により、今は消滅しています。 |
2011年12月3日 11時55分 |
レンギョウエビネ(連翹海老根)(スズフリエビネ) Calanthe lyroglossa Reichenbach fil.
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腐朽が進み、苔むした倒木や、自然林の林床に生える常緑の多年生ランです。葉は線状長楕円形で、長さ30~40cmになります。総状花序は、長さ30~40cmになり、多数の花を密につけます。
屋久島、種子島、奄美大島、徳之島、沖縄島北部、石垣島、西表島、台湾、中国南部、フィリピン、タイに分布するようです。 |
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撮影:2008.4.20 沖縄県国頭村 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
3月、4月は、毎年忙しい時期になり、なかなか山の中には入れないでいました。そんなことから、未だいい開花株には巡り会っていません。 |
2011年12月3日 11時40分 |
アキザキナギラン(秋咲梛蘭)(オトメナギラン) Cymbidium lancifolium Hook.
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石灰岩山地の林床に生える常緑の多年生地生ランです。茎は直立していて、30~50cm程度の高さになります。葉は互生し、薄い革質の葉は長楕円状披針形で、長さは20cm程になります。花は茎の下部から出て、3~20花をつけます。
本州 (和歌山県、長崎県、宮崎県)、九州 (対馬、鹿児島県)、沖縄島北部、台湾、インド、マレーシアに分布するようです。 |
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撮影:(左、右上)2011.2.11 沖縄県(栽培)、(右下)2006.11.26 沖縄県名護市 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
まだ、自然状態での開花株に巡り会っていません。柔らかな色彩がとても魅力的です。 |
2011年12月3日 11時20分 |
ホウサイラン(豊才蘭) Cymbidium sinense (Andrews) Willdenow
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山地の自然林の林床に生える常緑の多年生の地生ランです。偽球茎が数個並び、5枚程度の線状倒披針形の葉をつけます。長さは30~50cm、幅は2~3cmで、カンラン
C.kanranより大きめです。
屋久島、沖縄島北部、石垣島、西表島、台湾、中国南部に分布するようです。 |
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撮影:2011.2.11 沖縄県(栽培) |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
カンランと環境の似たところに生育していますが、出現頻度はより低いです。 |
2011年12月3日 10時40分 |
カンラン(寒蘭) Cymbidium kanran Makino
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山地の自然林の林床に生える常緑の多年生の地生ランです。偽球茎が数個並び、5,6枚の線形葉をつけます。葉の長さ40~60cmになるようです。
本州 (東海道以西)、四国、九州、屋久島、奄美大島、徳之島、沖縄島北部、台湾、中国南部に分布するようです。 |
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撮影:(左)2010.11.6 沖縄県(栽培)、(右)2006.8.20 沖縄県国頭村 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
花も芳香もすばらしいためか、自生がほとんど見られなくなりました。右の写真の株は、開花を期待していた株ですが、開花を見ることなく盗採されてしまいました。 |
2011年12月2日 18時50分 |
マメヅタラン(豆蔦蘭) Bulbophyllum drymoglossum Maximowicz ex Makino
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森の樹や岩上に着生するごく小形の常緑多年生のランです。根茎は糸状で、長くほふくし、1~1.5cm間隔で葉を1枚ずつけます。
本州、四国、九州、屋久島、奄美大島、徳之島、沖縄島北部、朝鮮、台湾に分布するようです。 |
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撮影:(左)2008.4.12 沖縄県東村 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
葉は、シダの仲間のリュウキュウマメヅタに似るが、より小さく、丸い形をしている。 |
2011年12月2日 18時35分 |
クスクスヨウラクラン(アリサンヨウラクラン) Oberonia arisanensis Hayata
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花序を含めた草丈は、10cm程度の小形の常緑多年生の着生ランです。ヨウラクラン O. japonica との区別がはっきりせず、分類学的な再調査が必要であると言われています。
徳之島、沖縄島北部、西表、魚釣島、台湾に分布するようです。 |
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撮影:2011.8.27 沖縄県国頭村 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
これも虫眼鏡ででも見ないと形がわからないような小さな花です。植物体が少し大きめなのでクスクスヨウラクランとしました。 |
2011年12月1日 23時43分 |
ヨウラクラン(瓔珞蘭) Oberonia japonica (Max.) Mak.
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草丈が5cm程度のごく小形の常緑の多年生の着生ランです。葉は披針形でやや多肉質です。穂状にオレンジ色の多数の花をつけます。
本州 (関東以西)、四国、九州、屋久島、トカラ列島、奄美大島、徳之島、沖縄島北部、台湾に分布するようです。 |
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撮影:(左)2007.9.16 沖縄県東村、(右)2011.8.31 沖縄県国頭村 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
虫眼鏡ででも見ないと形がわからないような小さな花です。でも上の写真のようにかわいらしいですよ。 |
2011年12月1日 21時10分 |
ユウコクラン(幽谷蘭) Liparis formosana Reichb. f.
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森林の樹下に生育する多年生の地生ランです。光沢のある、長さ5~20cm程度の卵形~卵状長楕円形の葉を2~3枚つけています。開花時の草丈は30cm程度になります。花は緑紫褐色~赤褐色です。伊豆七島、九州南部、沖縄各島、台湾、中国南部~インドに分布するようです。 |
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撮影:2008.4.29 沖縄県名護市 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae |
北部の山々ではよく見かけるランです。群生している様はすばらしいですよ。 |
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今月の花-2011.12.1-1
2011年12月1日 20時50分 |
ニンドウバヤドリギ(忍冬葉宿木) Scurrula longicerifolius (Hayata) Danser |
イタジイやアコウなどの樹上に寄生する低木です。川沿いの樹に寄生し、川に垂れるようにして花を咲かせていたものを、船から撮影しました。葉の裏面は茶褐色を呈していました。日本では西表が唯一の産地になっているようですが、台湾にも分布するようです。 |
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撮影:2011.10.9 沖縄県西表島 |
カテゴリー:ヤドリギ科 Loranthacea |
花筒の先端が4つに裂けるように開いています。萼に相当するのか、花びらに相当するのかわからない構造をしています。 |
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11月25~27日の日程で西表島に行ってきました。ハチジョウシュスランが群落状に生育している場所を発見しました。ホザキヒメランは、花が終わっていましたが、数株を見ることが出来ました。また、変わった花のニンドウバヤドリギも見ることが出来ました。西表島は、まだまだ見てない植物がたくさん有り、しばらくは繁く通ってみようと思っています。
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