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今月の花-2013.8.5-2
2013年8月5日 9時30分
カンダヒメラン(神田姫蘭)?? Malaxis sp.
    ラン科 Orchidaceae  ヤチラン属 Malaxis
 花仲間の友人達はカンダヒメランとしています。しかし、橋本氏の論文記載の生育環境とは違い、田んぼ跡の湿地の日陰に生育していました。花をアップしてみると沖縄産のものとは形態が少し違うようなので一応Malaxis sp.としました。葉の質感や開花期もM.kandaeとは随分違います。台湾には花が黄緑色の物もあるようで http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=100&taxon_id=242413646、しかし、生育地は広葉樹林内となっていました(熱帯圏は沖縄より湿度が高いのかも?)。台湾の趣味家?のホームページでの花のアップを比較すると、形態的にはこちらの方がオキナワヒメラン M. purpureaに近いのではとも思われますがhttp://www.orchid.url.tw/myflowers/others/malaxispurpurea.htm、この種も遺伝子判定がほしいものです。






撮影:2013.7.29 沖縄県西表島

 T.Sさんの案内で、廃田の草むらの中を、ハブが出てこないかとおそるおそる進みました(日中は活動しないか?)。ビロードメヒシバ(絶滅危惧II類 環境省)と思われる物もありました。

今月の花-2013.8.5-1
2013年8月5日7時46分
カンダヒメラン(神田姫蘭)(マツダヒメラン) Malaxis kandae Hashimoto
    ラン科 Orchidaceae  ヤチラン属 Malaxis                       絶滅危惧IA類(環境省)
 新種カンダヒメランM. kandae Hashimoto は東部ヒマラヤおよびその周辺地域に分布するM. khasiana (Hook. f) Kuntzeに近縁だが、葉の縁は波打たず、花茎の中程にただ1個の苞があり、背萼片は縁を含めて外側へいくらか反っており、側萼片は5脈、唇弁の中裂片は三角状卵形で深裂し、各裂片は重なるという違いがある。また、King &PanthtlingによればM. khasianaの葉は、紫色に染まった灰緑色というが、カンダヒメランは浅緑色である(Novelties of tha Genus Malaxis to Japan, Tamotsu Hashimoto, Ann. Tsukuba Bot. Gard 11: 1-8, 1992から引用)。

<マツダヒメラン>
 茎は伸長して細く長さ7~11cm、基部匍伏。葉は5枚、膜質、卵状~楕円形、長さ3~10cm、 幅 3.5cm (最小のものは長さ3 cm、 幅 2 cm)、 斜脚、4~5脈、鋭頭~わずかに鋭尖頭、全縁、鞘部は長さ2 cm。 頂生の総状花序は疎花、柄は長さ17cm、花の着いた部分は長さ6 cm。 小包は線状披針形、長さ3 mm、 幅 1.5mm、小梗は(子房を除き) 長さ1.6mm、径 0.5mm。花は小形、淡黄色、径 5 mm、 萼片は同形、長楕円形~卵形、長さ2.5mm、 幅 1.5mm、鈍頭、同長またはやや長く、長さ2.6mm、 幅 1.5mm、先端はU字形に2裂、中央部以下は長い鎌状に内曲して芯 柱を包む。芯柱は極めて短く葯と共に長さ1 mm、縦に凹み、前方両側の裂片は鋭頭、6脈、小梗は長さ4 mm、花粉塊は4個。室果(未熟) は楕円形で長さ7 mm、幅 3 mm。沖縄(国頭)。―台湾(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2011.12.6 沖縄県東村(栽培品)


撮影:2011.9.11 沖縄県国頭村

 撮影:2011.9.11 沖縄県国頭村
撮影:2011.12.6 沖縄県東村(栽培品)  


 この種は、明るい草地に生育していました。橋本氏の論文には、生育地は川の上部のリュウキュウマツとススキの生えた所と記載されていました。

 

今月の花-2013.8.4-1
2013年8月4日23時10分
ホザキヒメラン(穂咲姫蘭)?? Malaxis sp.
    
ラン科 Orchidaceae  ヤチラン属 Malaxis
                                   
 昨年10月、栽培品をホザキヒメランとしてアップしましたが、漸く自生地で開花が確認できました。仲間内では一応ホザキヒメランと呼んでいます。しかし、開花期がこちらの方が西表産より1ヶ月~1ヶ月半程早くなります。夏緑性の性質は一緒ですが、花は少しばかり大きい気がします。台湾のMalaxis ophrydis (J. G. Koen.) Ormerod  http://tai2.ntu.edu.tw/PlantInfo/species-photo.php?code=642 079 03 0
に近いのではと思っています。もう少し増えれば専門家に遺伝子判定をお願いしたいものです。

撮影:2013.6.23 沖縄県国頭村

撮影:2013.6.16 沖縄県国頭村

撮影:2013.6.13 沖縄県東村(栽培品)

撮影:2013.6.23 沖縄県国頭村

 撮影:2013.6.23 沖縄県国頭村

撮影:2012.1.25 沖縄県国頭村
 


  花の色は赤紫褐色で、葉鞘部分、葉身基部も赤紫褐色を呈しています。

 
今月の花-2013.8.3-4
2013年8月3日23時50分
ホザキヒメラン(穂咲姫蘭)(キザンヒメラン,イシガキヒメラン) Malaxis latifolia Smith
    
ラン科 Orchidaceae  ヤチラン属 Malaxis                           絶滅危惧IA類(環境省)
 茎は接在し高さ10cm 位、肥厚し、葉は4~5枚。葉身は長楕円状楕円形、長さ12~22cm、幅 4~7 cm。葉柄は幅広く、長さ4~7 cmの鞘部を有し、帯紫色。花茎は丈夫で高さ20cmに達し、花軸は長さ5~20cm。花は小形、密生、包は長さ5 mm位で反曲する。花は帯黄緑色で多少紫彩があり、萼片と花弁は前方に弯曲し、上方萼片は長さ3 mm、 幅 1 mm、 側萼片は長さ3 mm、 幅1.5mm。 花弁は長さ3.5mm、 幅 0.5mm。 唇弁は長さ幅共に2 mm 位、 3裂、中央裂片は狭く、側裂片は幅広く、鈍頭、耳はない。西表(初島23078)。―台湾、南中国、印度~マレーシア(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。






撮影:2013.7.29 沖縄県西表島           


 昨年は台風で2回もキャンセルになり、漸く撮すことが出来ました。石垣島にもあるようです。
今月の花-2013.8.3-3
2013年8月3日 23時20分
キバナノヒメユリ(黄花野姫百合) Lilium callosum S. et Z. var. flaviflorumm Mak.
   
ユリ科 Rubiaceae  ユリ属 Lilium
                            絶滅危惧IA類(環境省)
 茎は単立上向し、高さ30~80 cm、径 2~3 mmとなる。葉は線形または線状披針形、長さ6~12 cm、 幅2 ~4 mm、 やや鋭頭、無柄、 3~5脈。花は茎の先端に1~2個を生じ傾垂して黄色を呈する。花被片は中央部以上は開出反曲し、線状へら形で爪部とともに長さ3~4 cm、 幅 5~6 mm、 鈍頭、爪部は長さ1~1.5 cm 位。雄芯は6個、花糸は糸状、長さ2~2.3cm、径 1 mm 位、扁平、葯は黄色で長楕円形をなし多少弓曲し長さ6~8 mmに径 1.5mm 位。子房は細長い円柱状で長さ1.4 cm 位に径 2 mm 位、花柱は長さ1cm 位で先端は多少ふくれ、柱頭は2岐し裂片は半円形で長さ2~3 mm。 沖縄(まれ)、久米。―日本(肥前、五島列島)、台湾。基本種のヒメユリは花が赤黄色で日本、南鮮、アムール、満州、中国に分布する(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2011.8.24 沖縄県本島
 
撮影:2012.8.16 沖縄県本島

 撮影:2011.12.2 沖縄県本島本島
                    


 今から35年前程前に、恩納村で咲いているのを見ていたのですが、10年程して行ってみると公園化され全て消えていました。久米島でも残っているのかな?しかし、外の離島にも自生地があるようです。

今月の花-2013.8.3-2                                                               
2013年8月3日 23時5分
コキンバイザサ(小金梅笹) Hypoxis aurea Lour.
    キンバイザサ科 Hypoxidaceae  コキンバイザサ属 Hypoxis 

 全株多少柔毛を有する小形の多年生草本。根茎は球形または伸長して上向し径1cm 位、表面は分解した旧葉のせんいでおおわれている。葉は根生、狭線形、長さ10~25 cm、幅 2~4 mm、やや革質で有稜、全体に長毛を疎生する。花茎は糸状で長さ2.5~10 cm、 有毛、 1~2花、包は刺毛状。花は淡黄色で短梗を有し、径 1 cm 位、花被片は楕円状披針形で長さ8~12mmに達し背面は緑色で淡黄色の長毛を有し、子房は棍棒状で有毛。室果は棍棒状で先端には花被片を宿存し、長さ8~6 mm、 後3片に裂開し、果皮は薄質。種子は球形、径 1.2 mm 位、,黒色でい ぼ状突起がある。各島。―日本(関東以西、四国、九州)、台湾、中国~印度、マレーシア (琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)


撮影:2006.12.10 沖縄県国頭村

撮影:2007.2.17 沖縄県西表島

撮影:2012.1.19 沖縄県西表島


撮影:2012.1.19 沖縄県西表島
 
 
こちらは沖縄の冬の花です。小指の先くらいの花ですが、草むらの中でも濃い黄色なので割合に目立ちました。
 
今月の花-2013.8.3-1
2013年8月8日 22時30分
キンバイザサ(金梅笹) Curculigo orchioides Gaertn.
    キンバイザサ科 Hypoxidaceae  キンバイザサ属 Curculigo

 根茎は筒状または伸長し長さ30 cmにおよび割合に太い。葉は披針形、長さ10~45 cm、 幅 1.2~2.5 cm、長柄または短柄を有しまれに無柄(長さO~15 cm)、,膜質、縦に扇だたみし、はじめ葉柄と共に白色の長毛をやや密生しているが後にはやや無毛となる。花茎は棍棒状で扁平、通常葉鞘にかくれ長さ2.5 cm 位で白色の長柔毛を有する。花はやや無柄で2列生、最下の2個は有性で他は総て雄性、黄色、包は披針形で膜質、子房は小形で葉の基部内にあって長柔毛を有し各室に6~8個の卵子があり、柄部と花被だけは地上にでている。室果は長楕円形で半ば地中にかくれ、 1~4個の種子を有し、先端は長いくちばしとなる。種子は長楕円形、長さ3mm 位、黒色で光沢がある。各島。―日本(中国地方西部、四国、九州)、台湾、中国~印度、マレーシア、濠州(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。



 
撮影:2012.8.16 沖縄県恩納村

  海岸線沿いの隆起珊瑚礁の岩陰で咲いていました。

 ここ沖縄も例年にないすごい暑さが続いています。この地球どうしちゃったのかな?