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今月の花-2014.3.31-2-2
2014年3月31日 23時50分
イタジイ(漢字表記不明)(スダジイ、オキナワジイ) Castanopsis Sieboldii (Mak.)Hatusima
   
ブナ科 Fagaceae   シイ属 Castanopsis
 常緑の高木で樹皮は深裂する。冬芽は扁卵形で芽鱗は2列に配列する。葉は革質、広楕円形~広披針形、鋭尖頭または尾状鋭尖頭、やゝ斜鋭脚、,長さ5~10 cm、幅2~3 cm、 通常2/3以上に5~6個のあらい鋸歯があり、上面は無毛、下面には不斉形の鱗片を密布し帯褐銀灰色時としてやゝ赤銅色、側脈は6~8対で細く下面ではやゝ不明。葉柄は長さ1~2 cm。 雄花序は沖縄では1~2月頃新条の葉肢から斜上し、長さ6~8 cm、 やゝ密花、強裂な芳香がある。花は小形で5~6裂し9~12個の雄芯と1個の退化子房を有する。雌花序は新条の上端付近の葉脈から上向し、柄と共に長さ6~15 cm、 花軸は径1mm位で無毛。雌花序は無柄で20~30個、花柱は細長い棒状で長さ1 mm位。総包は嚢状で斜卵形~斜卵円形、長さ1.5~18cm、外面にはらせん状に現状の小突起があり、はじめ堅果を全部包んでいるが後熟すれば頂端から中央部付近まで3裂する。堅果は円錐状卵形~卵円形で長さ1.5 cm内外、はじめ絹毛を有するがのち無毛となり、生時黒褐色であるが乾けば褐色となる。奄美、徳、沖縄、石垣、西表。-日本(関東地方以西南→九州)、済州島(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用) 。

撮影:20135.2.17 沖縄県西表島

撮影:20135.2.17 沖縄県西表島 
 
撮影:2013.12.20 沖縄県国頭村
撮影:2007.3.31 沖縄県東村                                 撮影:2014.2.8 沖縄県伊平屋島
 
 ヤンバルの森は、かなりの頻度でこの樹で占められています。2~3月頃は、あちこちに大きな薄緑色のブロコリーが見られます。
小指の先ほどのドングリが出来ますが、割合に美味しいですよ。

今月の花-2014.3.31-1
2014年3月31日 20時50分
ソクシンラン(束心蘭) Aletris spicata (Thunb.) Franch.
    ノギラン科 Nartheciaceae   ソクシンラン属 Aletris
 多年生草本、根茎は短く、根は糸状で赤褐色。葉は多数根生し線形、軟質、長 さ10~30 cm、幅 3~5 mm、 長鋭尖頭、全縁、無毛、3脈。花茎は単立、有稜、長さ30~60 cm、全 体軟短毛を有し数個の線状の鱗片葉を散生する。穂状花序は細長く、長さ10~30 cm、やや疎花、 包は線状披針形、長さ2~3 mm、有毛。花は白色、筒状、長さ6~8 mm、下部は合して子房とゆ着し、外面には縮毛があり、裂片は線形で長き3~4 mm、雄芯は6個で内在し、花柱は糸状。室果は倒卵形でやや鋭い3稜を有し、長さ3 mm 位。種子は線状長楕円形、淡褐色、長さ0.6 mm位。 各島。―日本(関東以西南)、台湾、南中国、比島(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用) 。
撮影:2013.3.16 沖縄県今帰仁村   撮影:2013.3.16 沖縄県今帰仁村   2012.4.15 沖縄県国頭村 

 ユリ科からノギラン科に変更されています。群生して咲いていることがあります。

今月の花-2014.3.30-3
2014年3月30日 23時55分
タイワンヤマツツジ(台湾山躑躅)(トウサツキ) Rhododendron Simsii Planch.
    ツツジ科 Ericaceae   ツツジ属 Rhododendron
 高さ1~2 mに達する低木。葉は倒披針形~倒卵状楕円形、長さ 2~4 cm。幅 6~17 mm、 鋭頭または円頭微凸端、表面には短剛毛を散生してざらつき、下面には淡褐色の剛毛を多少密布し、側脈は 2~3対で細く、葉柄は長さ 2~5 mmで剛毛を布く。 花は枝端に 2~3 個、小梗は長さ 5~6 mmで萼とともに灰褐色の剛毛を布く。萼は5裂深し、裂片は狭卵形~卵形、鈍頭、長さ 2~4 mm。花冠は赤色で径 4cm位、5浅裂し、雄芯は通常9~10で長さ不同、長さ通常 3~3.5 cmで下部は多少有毛、葯は長さ2.5mm位、花柱は長さ3.5~4 cm位で無毛、柱頭は径1.5 mm位、子房は直立した灰褐色の剛毛を密生し長さ1.2cm位。奄美、徳、沖縄、伊平屋、石垣、西表。―日本(屋久島)、台湾、中国、印度支那(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用) 。

撮影:2013.2.11 沖縄県伊平屋島

撮影:206.3.27 沖縄県撮影地不明

撮影:2012.2.6 沖縄県西表島
 
撮影:2011.1.19 沖縄県西表島
撮影:2013.2.11 沖縄県伊平屋島

 この花はほぼ2月頃に咲く躑躅ですが、比較のために掲載してみました。3月撮影の物は、撮影地は不明です(本当にに自分で撮影した物かな?もう記憶にないです)。沖縄本島にもあるようですがまだ見たことがないです。

今月の花-2014.3.30-2
2014年3月30日 23時30分
ケラマツツジ(慶良間躑躅)(トウツツジ) Rhododendron scabrum D. Don
    ツツジ科 Ericaceae   ツツジ属 Rhododendron
 高さ1~2 mに達する低木、1年枝と葉柄には赤褐色の剛毛がある。葉は楕円状長楕円形~長楕円状披針形、まれに披針状楕円形、長さ 3~10cm、幅 1~3 cm、鋭頭微凸端、鋭脚または漸尖脚、全縁で粗毛縁、両面ともに中肋と側脈をのぞき無毛またはやゝ無毛、側脈と細脈は下面にやゝ突出する。葉柄は長さ0.5~1.5cm。花は小枝の先端に1~3 個つき、花を包む芽鱗は倒卵状楕円形または広卵状楕円形で急鋭尖頭、長さ1.5~2.5 cm、背面と辺縁には赤褐色の粗毛と腺点を密布し多少粘る。小花梗は長さ1.5~2 cmで粗毛を密布しときとして腺毛を混ずる。花冠は径 5~8 cm、緋色または帯紅赤色、裂片は倒卵状楕円形、円頭、萼片は卵円形~狭卵形、鈍頭または円頭、長さ 4~7 mm、 背面と辺縁には粗毛を有する。雄芯は通常10個で長さ不同、長さ3.5~4 cm位で下方には白色微毛があり、葯は長さ2~2.5 mm位、花柱は長さ 5~6 cmで無毛、子房には淡黄色の粗毛を密生する。室果は卵形~狭卵形、 長さ 8~10mm位、赤褐色の長粗毛を密布する。奄美、沖永(まれ)、沖縄列島、?尖閣。―固有。R. sublanceola- tum Miq.(トウツツジ)は山地の渓岸に生じ葉が狭くなった stenophyllism の一型に外ならず特に奄美大島に多く見られる(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)

撮影:2013.3.17 沖縄県東村

撮影:2013.3.17 沖縄県東村
 
撮影:2014.3.30 沖縄県大宜味村
撮影:2014.3.30 沖縄県大宜味村          撮影:2013.3.17 沖縄県東村             撮影:2013.3.17 沖縄県東村

 沖縄県東村では毎年3月中は躑躅祭りで賑わいます。しかし、野山の本来の野性躑躅はめっきり少なくなっているようです。

今月の花-2014.3.30-1
2014年3月30日 22時25分
ギンリョウソウ(銀竜草)(マルミノギンリョウソウ) Monotropastrum globosum H. Andr. ex Hara
    ツツジ科 Ericaceae   ギンリョウソウ属 Monotropastrum
 高さ8~15cmに達する腐生植物、根は塊りをな して集合し、褐色、分岐してもろい。茎は直立し1株から数本をだし、全株純白色または微赤色 を呈するが乾けば黒褐色となる。葉は鱗片状で多数茎に互生し、下部では相接し、卵状楕円形 を呈する。花は茎頂に単生、点頭し、長さ1.5cm位、花弁は 3~5 個で筒状をなし、各片はくさ び状長楕円形で内凹し、基部はやゝ嚢状にふくれ、外部は無毛で内面には白毛があり、雄芯は10 個で長さ1~1.2 cm位、花糸には白毛があり、葯は長さ1 mm位、子房は卵円形、長さ1.2~1.5 cm位で無毛、 花柱は短大、柱頭は径 3mm位。液果は点頭または斜上し、卵球形、白色でのち茎が倒れて地に接してつぶれ種子を地面に散布する。奄美、沖縄、久米、石垣、西表。―日本(各地) 樺太、南千島、朝鮮、台湾(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2012.7.9 長野県飯綱高原

撮影:2014.3.30 沖縄県大宜味村
 
撮影:2014.3.30 沖縄県大宜味村
撮影:2012.7.9 長野県飯綱高原

 沖縄にも白い妖精がありました。漸く、沖縄でも撮影できました。感動でした。案内してくれたM.Nさん有り難う。

今月の花-2014.3.29-2
2014年3月29日 23時50分
シマフジバカマ(島藤袴) Eupatorium lutchuense Nakai
    キク科 Asteraceae   ヒヨドリバナ属 Eupatorium 
 全株やや無毛の多年生草本。茎は根茎から束生しやや単立または上方で疎に分岐し、高さ30~60 cm に達する。葉は心形~広卵形、長さ8~10 cm、幅 5.5~7 cm、 鋭頭または短鋭尖頭、円脚または切脚、上面は無毛で光沢があり、下面は淡色で腺点を有しかつ微毛を散生し、洋紙質、辺縁には微凸端に終る鈍鋸歯状鋸歯縁。葉柄は長さ1~2 cm。 頂生の散房花序は概形半円形で花を密生し、総包は円筒形で長さ5 mm、 花は白色で5花,総包片は10個で2列にならび円頭で無毛。痩果は円筒形で長さ2.5 mm、 粗毛があり、冠毛は汚白色で長さ4 mm。 沖永、与論、沖縄、宮古、石垣、西表。―固有(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2008.4.29 沖縄県名護市

撮影:2008.4.29 沖縄県名護市

撮影:2013.3.16 沖縄県八重瀬町
 
撮影:2008.4.29 沖縄県名護市

撮影:2008.4.12 沖縄県大宜味村
                             撮影:2008.4.12 沖縄県大宜味村 
今月の花-2014.3.29-1
2014年3月29日 23時00分
アマシバ(甘柴) Symplocos microcalyx Hay.
    ハイノキ科 Symplocaceae   ハイノキ属 Symplocos
 高さ 2~5 mに達する低木または小高木、小枝は暗褐色、幼条は細く褐毛を密布し径1 mm位。葉はうすい革質、卵状披針形、長さ2~4.5 cm、 幅 1~2.3 cm、 鋭尖頭または短鋭尖頭、鋭脚~やゝ円脚、微鋸歯縁、上面は中助を除き無毛で光沢があり、下面にははじめ長い圧粗毛を散生するが後には無毛またはやゝ無毛となる。葉柄は長さ2 mm位で有毛。腋生の穂状花序は長さ2~3 cmで25花以下、花軸は褐毛を密布し、小包は卵形で長さ0.8mm 位、小梗は長さ1 mm位、萼は径1.5 mm位で外面は無毛、裂片は卵形で鋭頭、花冠は長さ3 mm位で5深裂し、裂片は倒卵状長楕円形、雄芯は多数で長さ 3mm位、 葯は広卵形で長さ0.3 mm位、子房は有毛。果実は卵状つぼ形で緑熟し長さ4 mm位。奄美、徳、沖永、沖縄、久米。―台湾(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2013.3.13 沖縄県東村

撮影:2013.3.13 沖縄県東村

撮影:2013.3.19 沖縄県国頭村
 
撮影:2013.3.13 沖縄県東村

撮影:2013.3.13 沖縄県東村
                              撮影:2013.3.19 沖縄県国頭村
 
 葉を噛んでみるとわずかに甘みがあります。この辺からきた名前なのかもしれません。

今月の花-2014.3.28-1
2014年3月28日 23時07分
オキナワサルトリイバラ(沖縄猿捕茨) Smilax China L. var. Kuru Sakaguchi ex Yamamoto
    シオデ科 Smilacaceae   シオデ属 Smilax
 無刺またはほとんど無刺の蔓性低木、茎は疎に分岐し有稜、無毛。葉はうすい革質で落葉性、短柄を有し、卵形~卵円形、時として楕円状長楕円形、長さ4~10 cm、幅 2~8 cm、 急鋭尖頭又は鈍頭、時として円頭または少しく凹頭、鋭脚~円脚、切脚,側腋は両面に突出する。葉柄は長さ7~20 mm、中央部付近で屈曲し中央部以下は鞘部となり、鞘部の先端には2本の長さ6~10 cmの巻ひげがある。花は雌雄異株、葉腋から出る密な傘形花序をなし、花梗は長さ2~5 cm、径 0.5~1.5 mm、小梗は長さ1.5~2.5 cm。 花は淡黄色、径は8 mm 位。雄花の花被片は卵状長楕円形、長さ3.5 mm 位、幅1 mm、円頭、雄芯は6個、花糸は長さ2 mm、葯は長さ1 mm。雌花の雄芯は 0、花被片は雄花のものとほぼ同じ、子房は卵形、長さ2.5 mm、 柱頭は大形。果実は球形、赤熟し、径 1 cm 位、種子は2~3個、多少扁平、斜卵状楕円形、長さ5~6 mm。沖永良部、沖縄、石垣、西表、与那国。―南中国。小山氏は伊豆七島産の S. china var. inermis Yanagida (トゲナシカカラ)と小笠原島産の S. boninensis Nakai (ムニンサルトリイバラ)も本変種と同一物としているが筆者は多少疑問と考えているので今後の研究にまちたい(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2007.2.11 沖縄県国頭村

撮影:2007.2.11 沖縄県国頭村
 
撮影:2007.11.24 沖縄県国頭村
撮影:2007.2.11 沖縄県国頭村          撮影:2007.11.24 沖縄県国頭村          撮影:2012.2.7 沖縄県西表島 

 サルトリイバラと思っていました。しかし、琉球植物誌にはオキナワサルトリイバラしかなかったのでこれにしました。

今月の花-2014.3.27-2
2014年3月27日 23時45分
ハマサルトリイバラ(浜猿捕茨)(トゲナシカズラ) Smilax Sebeana Miq.
    シオデ科 Smilacaceae   シオデ属 Smilax
 常緑の蔓性低木,茎は円く無刺またはほとんど無刺、小枝は通常ジグザグ状とならない。葉はうすい革質、卵円形、卵形まれに卵状長楕円形または楕円形、長さ3~12 cm、 幅 1.3~10cm、下面は粉白色、くさび脚~浅心脚、鋭頭時として鈍頭、 3~7脈、細脈とともに下面に突出する。葉柄は長さ4~10(~23)mm、中央部付近で屈曲し、鞘 部は幅1.3~2 mm位で頂端から2本の葉とほぼ同長の巻ひげを出す。傘形花序は単一、17~56花、 小梗は長さ1.5 cm。 雄花の外花被片は楕円状長楕円形、長さ3.5~5 mm、 幅1.5~1.8mm、,雄芯は 6個で花被片よりわずかに短く、葯は長さ1.3~1.5 mmで花糸と同長、退化子房は 0。雌花の外花被片は卵形、長さ3~3.5 mm, 退化雄芯は 0。果実は球形、径 7~8 mm、 冬季黒熟し白粉でおお われ、種子は1~2個、倒卵形、暗赤色、長さ4~4.5 mm、幅 3.5~4 mm。 各島。―日本(南九州)、台湾、なお1変種は中国中部に産する(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2013.3.13 沖縄県知念村

撮影:2007.2.17 沖縄県西表島

撮影:2008.1.5 沖縄県国頭村 
 
撮影:2013.3.13 沖縄県知念村
撮影:2011.2.17 沖縄県西表島
 
 似たような植物我幾つかあって区別が難しいです。種子が黒熟するのでこの植物としました。

今月の花-2014.3.27-1
2014年3月27日 22時30分
ハナコミカンボク(花小蜜柑木) Phyllanthus leptoclados Benth.
    コミカンソウ科 Phyllanthaceae   コミカンソウ属 Phyllanthus                        絶滅危惧IA類(沖縄県)
 高さ20~40 cmに達する無毛の小低木、茎は分岐多く、小枝は有稜で径1 mm位、側方の落下枝は長さ7~10cm、 斜上性、径0.5 mm位。托葉は卵状3 角形、鋭尖頭、長さ1 mm位。葉は卵状楕円形または楕円形、無柄、膜質、鈍頭または円頭、斜円脚または微心脚、長さ7~13 mm、幅4~6 mm、下面は淡白色。花は腋生、単生。雄花、萼片は4個、雄芯は2本、花糸はやや合生、腺体は4 個で倒円錐形。雌花、萼片は6個、卵形、鈍頭、長さ1mm(果時1.5 mm)、 子房は球形、平滑、花柱は3個で各々2岐、腺体は6個。室果は球形、径3 mm、平滑。小花梗は 糸状で長さ7~8 mm。沖縄(万座毛)、石灰岩の岩隙。―中国(香港)(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2008.5.17 沖縄県恩納村

撮影:2011.11.11 沖縄県恩納村

撮影:2008.5.17 沖縄県恩納村
 
撮影:2008.5.17 沖縄県恩納村
撮影:2013.316 沖縄県恩納村
 
 これでも木本植物です。信じられないような大きさです。隆起石灰岩の中で生えていました。余りアップで撮れてないですがかわいいらしい花です。
今月の花-2014.3.25-2
2014年3月25日 23時40分
イヌガシ(犬樫、マツラニッケイ) Neolitsea aciculata (Bl.) Koidz.
    クスノキ科 Lauraceae   タブノキ属 Cheirostylis
        
 概形シロダモに似るがやや小さく、通常低木状を呈するが大きなものは高さ10~15 m、直径10~30 cmに達する。葉は小さく、質薄く、下面は初めから毛がなく、青白色を呈する。腋生の傘形花序は汚赤色を呈し2~3月頃開く。果実は楕円形で長さ約8 mm、冬季黒熟する。奄美、徳、沖永、沖縄群島、石垣、西表。―日本 (関東以西~九州)、 南鮮、台湾(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2013.3.9 沖縄県名護市

撮影:2007.4.1 沖縄県東村

撮影:2013.3.9 沖縄県名護市

撮影:2014.2.9 沖縄県伊平屋島
 
撮影:2014.2.9 沖縄県伊平屋島
                                                            撮影:2014.2.9 沖縄県伊平屋島

 赤い樹の花が咲いているのを、道路沿いで見つけて、車を止めるとこの花でした。黒い実だ付くとありますが、樹をマークしてないと見逃しそうです。
今月の花-2014.3.25-1
2014年3月25日 0時55分
アカバシュスラン(赤葉繻子蘭、リュウキュウカイロランン) Cheirostylis liukiuensis Masamune
    ラン科 Orchidaceae   カイロラン属 Cheirostylis        絶滅危惧IA類(環境省)、絶滅危惧II類(沖縄県)
 高さ10~15cmに達する地上蘭、根茎は横伏し節部の地上に接する側は著しくふくれ根はほとんどない。茎は紅色で高さ5~7 cm 径 2~3 mm, 無毛。葉は5~7個、卵形~狭卵形、長さ1.5~3 cm、 急鋭尖頭針端、円脚または浅心脚、全縁、無モ、生時赤紫色。葉柄は長さ1~1.5 cm位で1/2以下は広がって抱茎し無毛。花茎は長さ5~8 cm、径 1.5 mm 位、有毛、膨犬包は薄膜質で無毛。小花梗は長さ1 mm 位。子房は紡垂状長楕円形、長さ4~8 mm、 毛を散生する。萼片は長さ3~3.5 mmで筒部はなく、中央部まで2裂し、基部をのぞき無毛、中央裂片(上唇)は卵状長楕円形、鈍頭,1脈、下唇は2裂し、側片は3角状卵形で鈍頭。花弁は中萼片と同長、披針形、鈍頭、中萼片とともにかぶとをつくり、無毛。唇弁は直生し長さ5 mm位,Y字形をなして2裂し、裂片は鈍頭。沖永、沖縄。―日本(種子島、屋久島、中之島)(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)
 
撮影:2013.2.3 沖縄県国頭村   撮影:2013.2.3 沖縄県国頭村   撮影:2013.2.3 沖縄県名護市
 
 10cm程度の小さな野性ランですが、見つけて花を楽しみにしていてもいつの間にか無くなってしまうことがたびたびです。
誰かから買って育てる人にも罪はあると思っていますが。


今月の花-2014.3.2-2
2014年3月2日23時55分

ハクサンボク(白山木)(オキナワハクサンボク) Viburnum japonicum (Thunb.) Spreng.

    レンブクソウ科 Adoxaceae   ガマズミ属 Viburnum

 高さ2~6m に達する常緑の低木、髄は白色で充実し、冬芽は無毛、1年枝は帯紫褐色で無毛。葉は楕円形~広楕円形または倒卵状楕円形または卵形、長さ6~16 cm、 幅 5~12 cm、 短鋭尖頭、鈍端、鋭脚~やゝ切脚、疎鈍歯牙縁、両面無毛、下面には腺点を密布し、側脈は太く6~7対。葉柄は太く長さ2~4 cm。集散花序は今年枝の先端に生じ複散房状,径10~15 cm、 無毛またはほとんど無毛で腺点を密布し、包と小包はへら形、長さ1~25 mmで早落性。花は小形で白色、 萼は腺点を布き長さ1~1.8 mm、歯片は円形、長さ0.5mmで凹面;花冠は車輪状で径 5~6 mm、 裂片は倒卵形~円形、;雄芯は花冠裂片よりわずかに短く無毛、 葯は広楕円形で長さ0.5 mm位。核果は楕円形で扁平、長さ6~7 mm、 背面に2個、腹面に1個の浅い溝を有する。奄美、沖永、沖縄、石垣、西表。―日本(本州西端、四国、九州)、朝鮮(済州島)(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2011.12.28 沖縄県名護市

撮影:2012.2.15 沖縄県名護市

撮影:2023.2.10 沖縄県東村

撮影:2014.2.22 沖縄県東村
 
撮影:2011.11.23 沖縄県国頭村

 今年はまんじゅう型の花房が樹一杯に咲いています。少し切り取ってきて挿し木をしてみました。生えるのかな?

今月の花-2014.3.2-1
2014年3月2日23時17分
クロバイ(黒灰) Symplocos prunifolia S. et. Z.
    ハイノキ科 Symplocaceae   ハイノキ属 Symylocos
 常緑の中高木で大きなものは高さ20m、 直径30 cmに達する。葉は革質、楕円状長楕円形~楕円形まれに楕円形~倒披針状長楕円形、長さ4~10 cm、 幅1.5~4 cm、急鋭尖頭、鋭脚~短鋭脚、疎微鋸歯縁、両面ともに無毛、側脈は10~12対で細くやや不明。葉柄は長さ7~10で無毛。腋生の総状花序は幅狭く、やゝ穂状花序状、長さ 4~6 cm、花軸、小梗には灰白色の短毛を密布し、小梗は長さ1~5 mm、 小包は卵円形、長さ4 mmで早落性、萼は無毛、筒部は倒円錐形で長さ1 mm位、 裂片は卵形で長さ0.5 mm位、花冠は白色で径6~8 mm、裂片は卵状長楕円形で長さ3mm位、雄芯は多数で長さ4 mm 以下、 葯は長さ0.3 mm、花柱は長さ3~5m、 果実は披針状つぼ形で長さ7mm位。奄美、徳、沖縄、石垣、西表。―日本(本州西南部、四国、九州)、台湾、中国~印度。一般に八重山群島には大葉型を産し奄美群島には小葉型を見る(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)

撮影:2014.3.2 沖縄県東村

撮影:2014.2.22 沖縄県東村

撮影:2014.2.22 沖縄県東村

撮影:2014.3.2 沖縄県東村
   撮影:2014.3.2 沖縄県東村

撮影:2014.3.2 沖縄県東村
                                                            

 何年も見たいと思っていましたが漸く見ることが出来ました。樹冠一杯に雪が積もったように咲いていました。しかし、2月22日はの撮影では遠く、また、樹下まで行っても高木過ぎてに咲いていて,望遠での撮影でした。1月に咲くと聞いていたのですが。