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素人の横好きでこのサイトをやっています。間違い、ご意見等有りましたら連絡ください。tsugu0619@yahoo.co.jp
今月の花-2014.8.29-3
2014年8月29日22時2分
ミミカキグサ(耳掻草) Utricularia bifida L.
    タヌキモ科 Lentibulariaceae   タヌキモ属 Utricularia
 細い1年生草本、花茎は直立し高さ6~20 cmに達する。根生葉は線状へら形で長さ1 cm内外に達し花時には消失する。花は黄色で総状に数個をつけ、萼は2唇形、裂片は長さ3 mm位で卵形、倒卵形または円形、やゝ同大、花後増大して果実を包み、花冠は距とともに長さ6~7 mm、 距は萼とほぼ同大で多少湾曲する。室果は卵円形、長さ3~4 mm、宿存萼に包まれ、種子は倒卵形、種皮の細胞は長楕円形で種子の縦軸に斜に向うためしわがあるように見える。各島。―日本(本州~九州)、台湾、中国~印度、マレーシア、濠州(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2012.6.5 沖縄県西表島

撮影:2011.12.25 沖縄県西表島
 
撮影:2012.6.5 沖縄県西表島
                                      撮影:2012.6.5 沖縄県西表島

 西表では年中開花しているかも知れません。

今月の花-2014.8.29-2
2014年8月29日21時50分
タヌキモ(狸藻) Uticularia vulgaris L. var. japonica (Mak.) Tamura
    タヌキモ科 Lentibulariaceae   タヌキモ属 Utricularia
 水中に浮かぶ多年生草本、冬には茎の先に密に葉をつけた球状の越冬芽をつく葉はやゝ密につき、細かく、長さ3~6 cm、平面に羽状に著しく細分し、捕虫嚢をつける。花茎は水中茎よりやゝ細く、少数の鱗片葉があり、高さ10~25cm。花は4~7個総状につき、小梗は長さ1.5~2.5cmで斜開し花後湾曲し、萼は楕円形で膜質、長さ3~4 mm、花冠は濃黄色で径15mm内外、距は斜下向し下唇よりやゝ短い。奄美、沖縄、西表。―日本(各地)、朝鮮、満州、南千島、樺太(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。
撮影:2011.12.25 沖縄県西表島

 夏に咲くのではと思うので関連づけて掲載しました。

今月の花-2014.8.29-1
2014年8月29日 19時50分
ミカワタヌキモ(三河狸藻)(イトタヌキモ) Utricularia gibba L. ssp. exoleta (R. Br.) Taylor
    タヌキモ科 Lentibulariaceae   タヌキモ属 Utricularia               絶滅危惧IB類(環境省)、絶滅危惧II類(沖縄県)
 細い多年生草本;茎は糸状で泥土中をはい長さ5~7 cmに達する。葉はまば らに生じ、ごく小形で、1~2回分裂して甚だ細く、疎な微鋸歯があり、まばらに捕虫嚢を有す る。花茎は糸状で長さ2.5~6 cm、1~3花をつけ、中央部付近に微小な小包がある。花は小形 で黄色、径5~6 mm、萼はほぼ円形で長さ2mm位、果時には増大せず、花冠の距は前を向き下唇 と同長またはやゝ長く鈍頭。室果は球形で薄質、径5mm位、種子はほぼ円形、偏平、辺縁には波状鋸歯を有する翼があって径1.2mm位。徳、沖縄、西表。―日本(本州~九州)、台湾、其他の熱帯アジア(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。
   

撮影:2014.8.29 沖縄県中城村

 わき水を利用して人工的に作られた小さな池で、沈められた鉢の中で咲いていました。元々有った物だろうか?鮮やかな黄色の花でかわいらしかったです。

今月の花-2014.8.28-2
2014年8月28日23時42分
ミヤコジマソウ(宮古島草)(ヒロハサギゴケ) Hemigraphis reptans (Forest. f. ) Ander. ex Hemsl.
    キツネノマゴ科 Acanthaceae   イセハナビ属 Strobilanthes(←ヒロハサギゴケ属 Hemigraphis)       絶滅危惧IA類(環境省、沖縄県)
 細長い多年生草本、茎は倒伏して節部から根を下し、長さ10 cm内外となる。枝はやゝ方形で逆向の微毛を密生し径1 mm 位。葉は対生、卵状広楕円形~円形、長さ幅夫々1~2 cm、円頭、広くさび脚~切脚、時として浅心脚、各側4~5個の波状鋸歯があり、洋紙質、表面には長さ2 mm位の多細胞の開出軟毛を散生し、下面脈上に粗毛がある。頂生の穂状花序は長さ1 cm位で包を伴い、2~3対の花をつけ、包はへら形で長さ5~8 mm、鈍頭、全縁、上面には長毛を散生し、下面脈上に粗毛があり、萼は5深裂し、長さ8~10 mm、裂片は線形で同大、上方は有毛、1脈;花冠は長さ15 mmで上方外面に微毛を有し、筒部は細く長さ4 mm、舷部は上方に急に拡がり径7~8 mm、5裂し、裂片は円形で長さ5 mm位で円頭、雄芯は4個、花糸のうち下方の2個は短く、上方の2個は長さ3.2 mm、葯は長楕円形で長さ1mm、花柱は基部に微毛がある。室果は線状紡垂形で長さ宿存萼とほぼ同長、長さ7~8 mm、先端付近をのぞき無毛。種子は通常3対で円形、扁平で褐色を呈し、径1.5 mmで微毛がある。宮古、ごくまれ。―台湾モルッカ諸島、ニューギニア、ポリネシア(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2014.8.17 沖縄県宮古島

撮影:2014.8.17 沖縄県宮古島
 
撮影:2006.8.26 栽培
撮影:2014.8.17 沖縄県宮古島

 海岸近くの岩場に生育します。栽培すると割合に種がこぼれて生えてきます。一度園芸店で手に入れて咲かせてみました。

今月の花-2014.8.28-1
2014年8月28日 23時5分
アメリカネナシカズラ(亜米利加根無葛) Cuscuta pentagona Engelm.
    ヒルガオ科 Convolvulaceae   ネナシカズラ属 Cuscuta
 北アメリカ原産の蔓性の寄生植物です。葉緑素がなく、全体的に淡緑色を帯び、葉は退化しています。茎は細く、他の植物に巻き付き、所々に吸盤を出しています。花は3mm程度で固まってつきます。花冠の先端は5列しています。沖縄では4月から11月頃まで開花しています。ヨーロッパ、アジア、ロシア、オーストラリアに帰化しているようです。

撮影:2014.4.28 沖縄県伊平屋島

撮影:2014.4.28 沖縄県伊平屋島

撮影:2014.4.28 沖縄県伊平屋島
 
撮影:2014.7.29 沖縄県伊平屋島

撮影:2013.11.19 沖縄県伊平屋島
撮影:2013.11.19 沖縄県伊平屋島

 科名、属名を調べるまで、スナズルの仲間と思っていました。

今月の花-2014.8.27-2
2014年8月27日 21時55分
ケスナズル(毛砂蔓) Cassytha filiformis L. var. duripraticola Hatusima, var. nov.
    
クスノキ科 Lauraceae   スナズル属 Cassytha          絶滅危惧II類(環境省、沖縄県)
 スナズルに比べ茎は細く径1mm 以下、全株褐毛が多く、花序は長さ1cm位(スナズルでは2~4 cm )で花は2~5個、果実は小さく径 5mm位。イトナズルに比べ茎は太 く、黄緑色、有毛、花序の柄および軸は太く、実は球形。沖縄、伊是名、山地のオオマツバシバに寄生。本変種はニューギニア北西部の C. novo-guineensis Hats. & Kaneh.(1943)に近い(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2013.11.20 沖縄県伊平屋島

撮影:2013.11.20 沖縄県伊平屋島
 
撮影:2013.11.20 沖縄県伊平屋島
撮影:2013.11.20 沖縄県伊平屋島

 スナズルとほとんど変わらないのですが植物全体に毛が生えているのでケスナズルとしました。

今月の花-2014.8.27-1
2011年11月03日 22時07分
スナズル(砂蔓)(シマネナシカズラ) Cassytha filiformis L.
    
クスノキ科 Lauraceae   スナズル属 Cassytha
 茎は細長く、帯黄褐色または帯緑色、蔓性で疎に分岐し、無毛または多少有毛。花は径3 mm位で、無柄、短い穂状花序。果実は球形、径7 mm位、肉質、 種子は円形で黒褐色を呈し径3~4 mm。 各島。―日本 (大隅、佐多岬、屋久島以南)、其他汎熱帯性(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2013.2.12 沖縄県伊平屋島

撮影:207.2.11 沖縄県国頭村

撮影:2007.2.11 沖縄県国頭村
 
撮影:2013.2.12 沖縄県伊平屋島
撮影:2013.2.8 沖縄県伊平屋島

 これは2月に撮影してますが、年中開花が見られるようです。また、寄生性とか半寄生性とか言われていますが、本当に根っこが無いのか、それとも吸盤とかがあって巻き付いた植物から水分と無期栄養分を取っているのかもしれません。植物体自体は緑色をしているので光合成はしていると思われるのですが?

今月の花-2014.8.27-1
2014年8月27日19時30分
ナガバアサガオ(長葉朝顔) Aniseia martinicensis (Jacq.) Choisy
    
ヒルガオ科 Convolvulaceae   ナガバアサガオ属 Aniseia          絶滅危惧IA類(環境省、沖縄県)          
 匍伏性の多年生草本で全株無毛。葉は長楕円形で長さ5~7 cm、幅1.3~2.5 cm、通常凹頭微凸端、くさび脚、洋紙質、全縁で微毛縁、乾けば黒変する。葉柄は長さ通常8~15mm。 花は葉腋に単生し、花梗は長さ3.5 cm位、包は微小で宿存性、萼片は花時長さ8~12 mm、外片は楕円形、鋭頭、果時には長さ11~25 mm となり。外片は卵心形で透明の脈を有し、内片は披 針形、花冠は鐘形で白色、長さ径ともに2.5 cm位。室果は卵円形で無毛、径1.2 cm位、種子は無毛で辺縁はざらつく。大東(海岸湿地)。―比島、印度、其他マレーシア、ポリネシア、熱帯ア フリカ(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2007.8.19 沖縄県北大東島

撮影:2010.12.11 沖縄県北大東島
 
撮影:2013.6.1 沖縄県北大東島
撮影:2007.8.19 沖縄県北大東島          撮影:2013.6.1 沖縄県北大東島

 ニカラグアにもあることになっています。もしかして、リオ・サン・ファンで見かけた物がそうかも知れません。残念ながら、船の上からだったので画像がはっきりしていませんでした。

今月の花-2014.8.23-1-1
2014年8月23日21時42分
ホソバツユクサ(細葉露草) Commelina communis L. var. angustifolia Nakai
    ツユクサ科 Commelinaceae   ツユクサ属 Commelina          準絶滅危惧(沖縄県)
 基本種に比べ葉の下面,包,葉鞘等に毛が多い。与論,沖縄,渡名喜。―朝鮮。朝鮮産は一般に葉は披針形のものが多いが琉球産のものは幅広く普通のツユクサとほとんどかわらない(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2014.5.31 沖縄県伊平屋島

撮影:2014.6.1 沖縄県伊平屋島
 
撮影:2014.5.31 沖縄県伊平屋島
                      撮影:2014.6.1 沖縄県伊平屋島

 花びらの色が淡いけれども、包に毛が多く生えているのでこの種であろうと判断した。

今月の花-2014.8.20-3
2014年8月20日 21時40分
ホウライツユクサ(蓬莱露草) Commelina auriculata Bl.
    ツユクサ科 Commelinaceae   ツユクサ属 Commelina
 シマツユクサに比べ葉はやや白味をおび包は少し鎌曲した半円形で先端は細長くとがらずツユクサの包ににている。ツユクサとは葉が白味をおび花は青色でなく淡紫色であるので直に区別できる。各島。―日本(大隅半島南部以南)、其他の熱帯アジア、濠州(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2014.8.3 沖縄県名護市

撮影:2013.6.2 沖縄県北大東村
 
撮影:2014.8.3 沖縄県名護市
                       撮影:2012.8.8 沖縄県大宜味村
今月の花-2014.8.20-2
2014年8月20日 21時20分
シマツユクサ(島露草) Commelina diffusa Burm. f.
    
ツユクサ科 Commelinaceae   ツユクサ属 Commelina
 湿地に生える1年生草本。茎は基部から分岐し長さ60~90 cm、枝は匍伏または斜上し、節部から下根する。葉は無柄、披針形~卵状披針形、鋭頭または鋭尖頭,長さ4~7 cm、幅 1.2~1.5 cm、無毛または微毛を有する。鞘は茎をゆるく包み、長さ1.2~2.5 cm、 無毛。花梗は長さ1~2 cm、 開出または上向する。包は卵形~卵状披針形、漸尖頭、長さ1.5cm位、心脚、無毛または微毛がある。集散花序は1~少数花、短柄を有する。花は淡紫色、径1.2cm位、大形の花弁は円形または心形、子房は3室、うち2室は2卵子を有し、1室は1卵子を有する。室果は広長楕円形、鋭尖頭,長さ5mm位、革質、5室。種子は長楕円形または円柱形、褐色、表面には小突起がある。各島。―日本(薩摩(川内)、屋久島、種子島以南)、台湾、其他の熱帯、亜熱帯に分布する(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2013.6.2 沖縄県北大東村

撮影:2013.6.2 沖縄県北大東村
 
撮影:2013.3.13 沖縄県北中城村
撮影:2014.7.29 沖縄県伊平屋村
 
 紫色のかわいい花を咲かせますが、畑の雑草にもなっているようで、茎が少しでも残っているとそこから芽を出しはこびるようです。

今月の花-2014.8.20-1
2014年8月20日 02時50分
ノシラン(熨斗蘭) Ophiopogon Jaburan (Sieb.) Lodd.
   
キジカクシ科 Asparagaceae   ジャノヒゲ属 Ophiopogon
 密に束生する常緑の多年生草本で全株無毛。根茎は短大で根は細長い。葉束の下部は辺縁に広い膜質の翼を有し互生した長さ3~5 cmの鱗片葉で包まれている。葉は線形、長さ40~100 cm、 幅1cm内外、鋭頭、多少外曲し、多数の縦脈を有し、辺縁にはは微歯があって多少ざらつく。花茎は長さ葉よりやや短く、長さ通常40 cm内外、扁平で有翼、通常2~3個束生し、小梗は長さ1~2 cmで上方に向って漸次太くなり中央部付近に関節があり、下部には包と小包を密生する。包は卵状披針形、尾状鋭尖頭、長さ5~20 mm、膜質の広翼がある。花被片はぼぼ同大、狭卵形、鈍頭、長さ6~8 mm。 花糸は著しく短く、葯は長さ4~5 mm。 種子は碧熟し、楕円形、長さ1.5 cm位。各島。―日本(近畿以西)(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2011.9.15 沖縄県国頭村

撮影:2007.10.8 沖縄県大宜味村
 
撮影:2007.10.8 沖縄県大宜味村
撮影:2007.10.8 沖縄県大宜味村                                  撮影:2008.4.12 沖縄県大宜味村
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae  シュスラン属 Goodyera 絶滅危惧IB類(環境省)
今月の花-2014.8.14-3
2014年8月14日 23時15分
エノキフジ(榎藤) Discocleidion ulmifolium (Muell. -Arg.) Pax et Hoffm.
   トウダイグサ科 Euphorbiaceae  エノキフジ属 Discocleidion      絶滅危惧ⅠA類(環境省)、絶滅危惧ⅠB類(沖縄県)
 高木または小高木。葉は有柄、膜質、卵状長楕円形、長さ6.5~10 cm、 鋭尖頭、円脚、粗鈍鋸歯縁。雄花の円錐花序は疎に分岐し,葉より長く、3~5花、包は卵形、鋭尖頭。雌花の総状花序は葉より短く、萼片は卵形、鋭頭、雄芯は多数、子房は無毛、花柱はやや2 岐する。奄美、久米、石垣、西表。―台湾(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2014.2.8 沖縄県伊平屋島

撮影:2014.5.30 沖縄県伊平屋島
 
撮影:2014.5.30 沖縄県伊平屋島
 
撮影:2014.5.30 沖縄県伊平屋島
撮影:2014.2.8 沖縄県伊平屋島

 クワの葉に似たこの植物の名前がわからず、若い友人で、植物の専門家のN君に名前を教えてもらいました。1本しか見あたらなっかつたこの樹は、雄木なのかも知れません。琉球植物誌では、伊平屋島は分布域には入っていませんでした。

今月の花-2014.8.14-2
2014年8月14日 22時10分
タイワントリアシ(台湾鳥足) Boehmeria formosana Hay.
    イラクサ科 Urticaceae  マオ属 Boehmeria               絶滅危惧Ⅱ類(環境省)
 高さ1m内外の多年草草本。茎は単立し径5mm位、はじめ粗毛を有するがのちにやゝ無毛となる。葉は対生、洋紙質、卵状披針形まれに卵形または披針形、長さ10~20cm、幅5~10cm、鋭尖頭または尾状鋭尖頭、広くさび脚、鋸歯縁、鋸歯は各側15~25対で先端は微凸頭をなし長さ4~5mm幅5~7mm、上面は無毛または微毛散生、下面は全面に微毛を散生するかまたは脈状だけに微毛を散生するほか無毛、3行脈、細脈と網脈は下面で著しい。葉脈は長さ2~3cmで多少有毛。穂状花序は腋生、無分岐(花の集団は連続または中断)、長さ10~18cm、径3~4mm(果穂で)。果実の花披は倒卵形、長さ1cmくらい、上部は短い管状となり先端には長さ1mm位の柱頭を宿存する。奄美、徳、沖縄、宮古、石垣、西表。-日本(南九州)、台湾、南中国(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。
   
撮影:2014.7.24 沖縄県石垣島
           撮影:2014.9.25 沖縄県大宜味村          撮影:2013.8.27 沖縄県大宜味村

 地味な植物だけれどもこれでも絶滅危惧種になってました。でも沖縄ではその範疇にはなってません。

今月の花-2014.8.14-1
2014年8月14日 21時10分
キバナノヒメユリ(黄花野姫百合) Lilium callosum S. et Z. var. flaviflorumm Mak.
    ユリ科 Liliaceae  ユリ属 Lilium                    絶滅危惧IA類(環境省、沖縄県)
 茎は単立上向し、高さ30~80 cm、径 2~3 mmとなる。葉は線形または線状披針形、長さ6~12 cm、 幅2 ~4 mm、やや鋭頭、無柄、 3~5脈。花は茎の先端に1~2個を生じ傾垂して黄色を呈する。花被片は中央部以上は開出反曲し、線状へら形で爪部とともに長さ3~4 cm、 幅 5~6 mm、鈍頭、爪部は長さ1~1.5 cm 位。雄芯は6個、花糸は糸状、長さ2~2.3cm、径 1 mm 位、扁平、葯は黄色で長楕円形をなし多少弓曲し長さ6~8 mmに径 1.5mm位。子房は細長い円柱状で長さ1.4 cm位に径2 mm 位、花柱は長さ1cm 位で先端は多少ふくれ、柱頭は2岐し裂片は半円形で長さ2~3 mm。 沖縄(まれ)、久米。―日本(肥前:五島列島)、台湾。基本種ノヒメユリは花が赤黄色で日本、南鮮、アムール、満州、中国に分布する(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。
 
撮影:2012.8.16 沖縄県      撮影:2012.8.16 沖縄県       撮影:2012.12.2 沖縄県

 20年ほど前に1度花が咲いているのを見かけていたのですが、数年後に撮影したくてそこに行ったら公園化されて消え去っていました。近くで生き残っていたらと思います。上の画像は、友人に無理強いして聞き出したものです。少し困ったことになったかも知れません。ごめんなさい。沖縄でも保護して増やしたい植物の一つです。

今月の花-2014.8.13
2014年8月13日 23時07分
ヒメショウジョウバカマ(姫猩猩袴)(シマショウジョウバカマ,コショウジョウバカマ) Heloniopsis umbellata Baker                 ショウロソウ科 Melanthiaceae  ショウジョウバカマ属 Heloniopsis   絶滅危惧Ⅱ類(環境省、沖縄県) 
 根茎は短く上向する。葉は8~25枚根生し狭いへら形、長さ2~6(~8 )cm、,幅 3~9 m、鋭頭微凸状針端、中央部以下は漸次狭くなって柄部となり、 3~7脈を有し、全縁、薄膜質、花茎は長さ7~14 cm、径 1 mm 位、 4~6個の膜質の鞘状鱗片を散生する。鱗片は狭披針形~線状披針形、長さ1~1.4cm、長鋭尖頭。花は花茎の先端にやや傘形状に2~4個でて淡黄白色、花被片は倒卵形、長さ6mm,幅4mm、 鋭頭、小梗は長さ3~6 mm、 小包は披針形で長さ7~9 mm、 幅3 mm、 鋭頭、雄芯は6個で花被片よりやや短く、葯は狭線形で長さ0.8 mm位、花糸は糸状で長さ4~5 mm、花柱はほとんど抽出せず、柱頭は扁円形で径1mm 位。奄美(湯湾岳)、沖縄(安波)石垣、西表。―台湾(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。
 
撮影:2013.8.21 沖縄県国頭村
撮影:2013.9.21 沖縄県国頭村         撮影:2013.9.21 沖縄県国頭村

 小さな小さな花です。なかなか咲いてくれず、何カ年か通って漸く開花に巡り会いました。台風で木の枝か折れ、光がよく差し込むようになったのが良かったのかも知れません。

今月の花-2014.8.3
2014年8月3日 22時5分
フウラン(風蘭) Neofinetia falcata (Thunb.) Hu
    ラン科 Orchidaceae  フウラン属 Neofinetia   絶滅危惧II類 (環境省)  絶滅危惧IA類(沖縄県)
 多年生着生蘭、根は多数樹皮上または岩上を四方に走り長さ20~30 cm、径1mm 位に達する。葉は2列に密に配列し、多肉質できわめてかたく、広線形、長さ6~12 cm、多少外方に萼曲し、断面はV字形をなし背面に鋭い稜があり、鋭頭、下部は柄部に向って狭くなり柄部との間に関節があって脱落する。花茎は長さ5~7 cm、径 1.5~2 mm。 総状花序は長さ3 cm 位で2~5花をつける。包は卵状披針形で内曲し、長さ4~5 mm。 花は白色まれに帯紅白色で径 2mm 位。小梗は子房とともに長さ4~5 cm、 径1mm 位。花被片は倒披針状長楕円形、長さ1cm 位、幅 2.5mm位、鋭頭。唇弁は多肉質で3裂し、長さ4 mm 位。距は細長く、下方は弯曲し、長さ5 mm 位。室果は棍棒状で長さ3.5 cm、径4 mm 位。奄美 (諸島)、徳、沖縄、大東。―日本(伊豆以西南)。 ―徳之島産は普通品より花に赤味強く、距は長さ8 cmに達する)(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。


   
撮影:2014.8 沖縄県

  自然状態で生育しているフウランの撮影に成功です。長い間待ち望んでいました。いつまでもそこで繁茂し続けることを願っています。