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今月の花-2014.8.20-3
2014年8月20日 21時40分 |
ホウライツユクサ(蓬莱露草) Commelina auriculata Bl.
ツユクサ科 Commelinaceae ツユクサ属 Commelina |
シマツユクサに比べ葉はやや白味をおび包は少し鎌曲した半円形で先端は細長くとがらずツユクサの包ににている。ツユクサとは葉が白味をおび花は青色でなく淡紫色であるので直に区別できる。各島。―日本(大隅半島南部以南)、其他の熱帯アジア、濠州(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2014.8.3 沖縄県名護市 |
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撮影:2013.6.2 沖縄県北大東村
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撮影:2014.8.3 沖縄県名護市 |
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撮影:2012.8.8 沖縄県大宜味村 |
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今月の花-2014.8.20-2
2014年8月20日 21時20分 |
シマツユクサ(島露草) Commelina diffusa Burm. f.
ツユクサ科 Commelinaceae ツユクサ属 Commelina
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湿地に生える1年生草本。茎は基部から分岐し長さ60~90 cm、枝は匍伏または斜上し、節部から下根する。葉は無柄、披針形~卵状披針形、鋭頭または鋭尖頭,長さ4~7
cm、幅 1.2~1.5 cm、無毛または微毛を有する。鞘は茎をゆるく包み、長さ1.2~2.5 cm、 無毛。花梗は長さ1~2 cm、 開出または上向する。包は卵形~卵状披針形、漸尖頭、長さ1.5cm位、心脚、無毛または微毛がある。集散花序は1~少数花、短柄を有する。花は淡紫色、径1.2cm位、大形の花弁は円形または心形、子房は3室、うち2室は2卵子を有し、1室は1卵子を有する。室果は広長楕円形、鋭尖頭,長さ5mm位、革質、5室。種子は長楕円形または円柱形、褐色、表面には小突起がある。各島。―日本(薩摩(川内)、屋久島、種子島以南)、台湾、其他の熱帯、亜熱帯に分布する(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2013.6.2 沖縄県北大東村
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撮影:2013.6.2 沖縄県北大東村
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撮影:2013.3.13 沖縄県北中城村 |
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撮影:2014.7.29 沖縄県伊平屋村 |
紫色のかわいい花を咲かせますが、畑の雑草にもなっているようで、茎が少しでも残っているとそこから芽を出しはこびるようです。

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今月の花-2014.8.20-1
2014年8月20日 02時50分 |
ノシラン(熨斗蘭) Ophiopogon Jaburan (Sieb.) Lodd.
キジカクシ科 Asparagaceae ジャノヒゲ属 Ophiopogon
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密に束生する常緑の多年生草本で全株無毛。根茎は短大で根は細長い。葉束の下部は辺縁に広い膜質の翼を有し互生した長さ3~5 cmの鱗片葉で包まれている。葉は線形、長さ40~100
cm、 幅1cm内外、鋭頭、多少外曲し、多数の縦脈を有し、辺縁にはは微歯があって多少ざらつく。花茎は長さ葉よりやや短く、長さ通常40 cm内外、扁平で有翼、通常2~3個束生し、小梗は長さ1~2
cmで上方に向って漸次太くなり中央部付近に関節があり、下部には包と小包を密生する。包は卵状披針形、尾状鋭尖頭、長さ5~20 mm、膜質の広翼がある。花被片はぼぼ同大、狭卵形、鈍頭、長さ6~8
mm。 花糸は著しく短く、葯は長さ4~5 mm。 種子は碧熟し、楕円形、長さ1.5 cm位。各島。―日本(近畿以西)(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2011.9.15 沖縄県国頭村
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撮影:2007.10.8 沖縄県大宜味村 |
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撮影:2007.10.8 沖縄県大宜味村
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撮影:2007.10.8 沖縄県大宜味村 撮影:2008.4.12 沖縄県大宜味村 |
カテゴリー:ラン科 Orchidaceae シュスラン属 Goodyera 絶滅危惧IB類(環境省) |
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今月の花-2014.8.14-3
2014年8月14日 23時15分 |
エノキフジ(榎藤) Discocleidion ulmifolium (Muell. -Arg.) Pax et Hoffm.
トウダイグサ科 Euphorbiaceae エノキフジ属 Discocleidion 絶滅危惧ⅠA類(環境省)、絶滅危惧ⅠB類(沖縄県) |
高木または小高木。葉は有柄、膜質、卵状長楕円形、長さ6.5~10 cm、 鋭尖頭、円脚、粗鈍鋸歯縁。雄花の円錐花序は疎に分岐し,葉より長く、3~5花、包は卵形、鋭尖頭。雌花の総状花序は葉より短く、萼片は卵形、鋭頭、雄芯は多数、子房は無毛、花柱はやや2
岐する。奄美、久米、石垣、西表。―台湾(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2014.5.30 沖縄県伊平屋島 |
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撮影:2014.5.30 沖縄県伊平屋島 |
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撮影:2014.5.30 沖縄県伊平屋島 |
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撮影:2014.2.8 沖縄県伊平屋島 |

クワの葉に似たこの植物の名前がわからず、若い友人で、植物の専門家のN君に名前を教えてもらいました。1本しか見あたらなっかつたこの樹は、雄木なのかも知れません。琉球植物誌では、伊平屋島は分布域には入っていませんでした。
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今月の花-2014.8.14-2
2014年8月14日 22時10分 |
タイワントリアシ(台湾鳥足) Boehmeria formosana Hay.
イラクサ科 Urticaceae マオ属 Boehmeria 絶滅危惧Ⅱ類(環境省) |
高さ1m内外の多年草草本。茎は単立し径5mm位、はじめ粗毛を有するがのちにやゝ無毛となる。葉は対生、洋紙質、卵状披針形まれに卵形または披針形、長さ10~20cm、幅5~10cm、鋭尖頭または尾状鋭尖頭、広くさび脚、鋸歯縁、鋸歯は各側15~25対で先端は微凸頭をなし長さ4~5mm幅5~7mm、上面は無毛または微毛散生、下面は全面に微毛を散生するかまたは脈状だけに微毛を散生するほか無毛、3行脈、細脈と網脈は下面で著しい。葉脈は長さ2~3cmで多少有毛。穂状花序は腋生、無分岐(花の集団は連続または中断)、長さ10~18cm、径3~4mm(果穂で)。果実の花披は倒卵形、長さ1cmくらい、上部は短い管状となり先端には長さ1mm位の柱頭を宿存する。奄美、徳、沖縄、宮古、石垣、西表。-日本(南九州)、台湾、南中国(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2014.9.25 沖縄県大宜味村 撮影:2013.8.27 沖縄県大宜味村 |

地味な植物だけれどもこれでも絶滅危惧種になってました。でも沖縄ではその範疇にはなってません。
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今月の花-2014.8.14-1
2014年8月14日 21時10分 |
キバナノヒメユリ(黄花野姫百合) Lilium callosum S. et Z. var. flaviflorumm Mak.
ユリ科 Liliaceae ユリ属 Lilium 絶滅危惧IA類(環境省、沖縄県) |
茎は単立上向し、高さ30~80 cm、径 2~3 mmとなる。葉は線形または線状披針形、長さ6~12 cm、 幅2 ~4 mm、やや鋭頭、無柄、
3~5脈。花は茎の先端に1~2個を生じ傾垂して黄色を呈する。花被片は中央部以上は開出反曲し、線状へら形で爪部とともに長さ3~4 cm、 幅 5~6
mm、鈍頭、爪部は長さ1~1.5 cm 位。雄芯は6個、花糸は糸状、長さ2~2.3cm、径 1 mm 位、扁平、葯は黄色で長楕円形をなし多少弓曲し長さ6~8
mmに径 1.5mm位。子房は細長い円柱状で長さ1.4 cm位に径2 mm 位、花柱は長さ1cm 位で先端は多少ふくれ、柱頭は2岐し裂片は半円形で長さ2~3
mm。 沖縄(まれ)、久米。―日本(肥前:五島列島)、台湾。基本種ノヒメユリは花が赤黄色で日本、南鮮、アムール、満州、中国に分布する(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2012.8.16 沖縄県 撮影:2012.8.16 沖縄県 撮影:2012.12.2 沖縄県 |

20年ほど前に1度花が咲いているのを見かけていたのですが、数年後に撮影したくてそこに行ったら公園化されて消え去っていました。近くで生き残っていたらと思います。上の画像は、友人に無理強いして聞き出したものです。少し困ったことになったかも知れません。ごめんなさい。沖縄でも保護して増やしたい植物の一つです。
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今月の花-2014.8.13
2014年8月13日 23時07分 |
ヒメショウジョウバカマ(姫猩猩袴)(シマショウジョウバカマ,コショウジョウバカマ) Heloniopsis umbellata Baker ショウロソウ科 Melanthiaceae ショウジョウバカマ属 Heloniopsis 絶滅危惧Ⅱ類(環境省、沖縄県) |
根茎は短く上向する。葉は8~25枚根生し狭いへら形、長さ2~6(~8 )cm、,幅 3~9 m、鋭頭微凸状針端、中央部以下は漸次狭くなって柄部となり、
3~7脈を有し、全縁、薄膜質、花茎は長さ7~14 cm、径 1 mm 位、 4~6個の膜質の鞘状鱗片を散生する。鱗片は狭披針形~線状披針形、長さ1~1.4cm、長鋭尖頭。花は花茎の先端にやや傘形状に2~4個でて淡黄白色、花被片は倒卵形、長さ6mm,幅4mm、
鋭頭、小梗は長さ3~6 mm、 小包は披針形で長さ7~9 mm、 幅3 mm、 鋭頭、雄芯は6個で花被片よりやや短く、葯は狭線形で長さ0.8
mm位、花糸は糸状で長さ4~5 mm、花柱はほとんど抽出せず、柱頭は扁円形で径1mm 位。奄美(湯湾岳)、沖縄(安波)石垣、西表。―台湾(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2013.9.21 沖縄県国頭村 撮影:2013.9.21 沖縄県国頭村 |

小さな小さな花です。なかなか咲いてくれず、何カ年か通って漸く開花に巡り会いました。台風で木の枝か折れ、光がよく差し込むようになったのが良かったのかも知れません。
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今月の花-2014.8.3
2014年8月3日 22時5分 |
フウラン(風蘭) Neofinetia falcata (Thunb.) Hu
ラン科 Orchidaceae フウラン属 Neofinetia 絶滅危惧II類 (環境省) 絶滅危惧IA類(沖縄県) |
多年生着生蘭、根は多数樹皮上または岩上を四方に走り長さ20~30 cm、径1mm 位に達する。葉は2列に密に配列し、多肉質できわめてかたく、広線形、長さ6~12
cm、多少外方に萼曲し、断面はV字形をなし背面に鋭い稜があり、鋭頭、下部は柄部に向って狭くなり柄部との間に関節があって脱落する。花茎は長さ5~7
cm、径 1.5~2 mm。 総状花序は長さ3 cm 位で2~5花をつける。包は卵状披針形で内曲し、長さ4~5 mm。 花は白色まれに帯紅白色で径
2mm 位。小梗は子房とともに長さ4~5 cm、 径1mm 位。花被片は倒披針状長楕円形、長さ1cm 位、幅 2.5mm位、鋭頭。唇弁は多肉質で3裂し、長さ4
mm 位。距は細長く、下方は弯曲し、長さ5 mm 位。室果は棍棒状で長さ3.5 cm、径4 mm 位。奄美 (諸島)、徳、沖縄、大東。―日本(伊豆以西南)。
―徳之島産は普通品より花に赤味強く、距は長さ8 cmに達する)(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2014.8 沖縄県 |

自然状態で生育しているフウランの撮影に成功です。長い間待ち望んでいました。いつまでもそこで繁茂し続けることを願っています。
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