|
今月の花-2014.9.22-3
2014年9月22日22時35分 |
ヌスビトハギ(盗人萩) Desmodium oxyphyllum DC.
マメ科 Leguminosae ヌスビトハギ属 Desmodium |
高さ50~100 cmに達する多年生草木で多少分岐し少し毛がある。葉は3出、長柄、薄質、小葉は菱形状卵形、長さ4~8cm、 幅2.5~4 cm、
鋭頭、広くさび脚、下面は淡色。総状花序は往々円錐状、疎花、長さ30cmに達し、花は長さ3~4 mm、淡紅色、萼は短筒、萼歯は低い。莢果は長さ2~8mmの柄を有し、1~3節、節間は半切広倒卵形、長さ5~7mm、両面に微毛がある。奄美、喜界、徳、
沖縄(カツウ岳)。―日本 (北海道~九州)、朝鮮、台湾、中国(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
|
撮影:2011.11.2 沖縄県国頭村 |

嘉津宇岳産の、小葉のより長楕円形のものをこの種としました。リュウキュウヌスビトハギと混在しているのでではと思われました。素人には差がよくわかりませんでした。葉の裏面の毛も少ないのかも知れません。
|
今月の花-2014.9.22-2
2014年9月22日21時38分 |
リュウキュウヌスビトハギ(琉球盗人萩) Desmodium laterale Schindl.
マメ科 Leguminosae ヌスビトハギ属 Desmodium |
高さ50 cm内外の常緑の亜低木で分岐少く、茎は有稜で有毛。葉は3出、頂小葉は長楕円形~卵状長隋円形、長さ5~10 cm、幅1.5~3 cm、側小葉はやや小形、下面脈上に有毛。円錐花序は頂生、きわめて疎花。花は淡紅白色、長さ5mm位、萼は長さ1.5
mm位、小花梗は長さ2~7 mm。奄美、 徳、沖永、沖縄、久米。―日本(大隅、薩摩両半島南部以南)台湾(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
.JPG)
撮影:2011.10.9 沖縄県名護市
.JPG) |
 |
.JPG)
撮影:2014.6.1 沖縄県伊平屋島
|
|
.JPG)
撮影:2011.10.9 沖縄県名護市

撮影:2014.9.13 沖縄県国頭村 |
|
撮影:2013.12.7 沖縄県名護市 |

割合に、中性からアルカリ性の古生期石灰岩の山に多いのですが、酸性土壌と思われる名護岳でも見かけました。莢果はほとんど3節で、半卵形に近い形をしています。
|
今月の花-2014.9.22-1
2014年9月22日20時28分 |
トキワヤブハギ(常磐藪萩) Desmodium leptopus A. Gray ex Benth.
マメ科 Leguminosae ヌスビトハギ属 Desmodium |
高さ50 cm 内外の常緑の亜低木で分岐少く、小枝はやや無毛。葉は3出、茎の先端にやや放射状に集り、洋紙質、頂小葉は卵形~卵状隋円形、長さ6~10cm幅3~5cm、鋭頭、両面ともに無毛、下面は多少淡白色。総状花序はきわめて疎花、長さ20~30
cm。花は長さ5~6 mm、淡紅白色、萼は長さ2mm位、小花梗は長さ5~10 mm。莢果は長さ2.5~4.5cm、2~3節、扁平、有柄、梗は細く長さ5~7
mm、 節片は半切広卵形で長さ1~1.5cmに幅5mm位となり圧毛を散生する。奄美、徳、沖縄、石垣、西表、―日本 (屋久島、種子島以南)、 台湾、南中国、印度、マレーシア(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
.JPG)
撮影:2014.9.13 沖縄県国頭村
.JPG) |
 |
.JPG)
撮影:2013.9.25 沖縄県国頭村 |
|
.JPG)
撮影:2013.10.9 沖縄県国頭村
.JPG) |
|
撮影:2014.9.13 沖縄県国頭村 撮影:2011.11.2 沖縄県国頭村 |

国頭マージ(赤黄色土)と呼ばれる酸性土壌の林内に生育します。莢果が不等片三角形をしているのが特徴です。この莢果は服に付き洗濯してもなかなかとれません。
|
今月の花-2014.9.19-2
2014年9月19日20時20分 |
サンゴジュスズメウリ(珊瑚樹雀瓜) Melothria maderaspatana(L.)Cogn.
ウリ科 Cucurbitaceae スズメウリ属 Melothria |
細い1年生蔓草、全株粗毛を有しざらつく。葉は心形またはやゝ3角形,多角形または3または5浅裂し、長さ幅ともに4~6 cm。 葉柄は長さ1~2cm。
雄花は群生し、雌花は単生し、花冠は濃黄色、裂片は卵状長楕円形で長さ2 mm位。果実は球形、径 1 cm位、橙赤色に熱する。種子は卵状長楕円形で長さ4
mm位、両面に凹凸がある。奄美(今里)、沖縄群島、八重山群島。―台湾、南中国~印度、マレーシア、濠州、熱帯アフリカ(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
|
撮影:2008.5.22 沖縄県恩納村 |

今の時期には、見かけられないのかも知れません。それと、沖縄本島ではほとんど見かけられないです。 仕事で久米島を訪れた時には、割合にたくさん見られたのですが。真っ赤な実なのでつまんでみたくなるのですが食べられるのかな?
|
今月の花-2014.9.19-1
2014年9月19日17時35分 |
オキナワスズメウリ(沖縄雀瓜) Bryonopsis laciniosa (L.) Naud.
ウリ科 Cucurbitaceae オキナワスズメウリ属 Bryonopsis |
1年生蔓草で巻ひげは2岐する。葉は心形で深波様掌状に5または7裂し、長さ幅ともに10cm位、表面はざらつき、裂片は卵形または卵状披針形、鋭尖頭、細歯牙縁。葉柄は長さ3~5cm、花は小形、白色、径
1cm 位。雌花雄花ともに同一葉腋に群生し、萼と花冠は広鐘形。雄花の花糸は短く、雌花の仮雄芯は3個。子房は3個の胎座を有し、柱頭は3個で各2岐する。果実は球形、赤色に白色の縦縞があり径
2cm位。種子は肥厚し有縁。 各島。 日本(トカラ列島の口之島以南)、台湾、南中部~印度、マレーシア、濠州、熱帯アフリカ(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
.JPG)
撮影:2006.8.16 沖縄県名護市 |
 |
.JPG)
撮影:2006.8.20 沖縄県国頭村
.JPG) |
|
.JPG)
撮影:2006.8.20 沖縄県国頭村
.JPG) |
|
撮影:2007.4.21 沖縄県読谷村 撮影:2006.8.16 沖縄県名護市 |

未熟の実はスイカを小さくしたようで、また、熟果は真っ赤な白の模様でとてもかわいいですよ。
|
今月の花-2014.9.17-5
2014年9月17日22時40分 |
イシガキカラスウリ(石垣烏瓜) Trichosanthes homophylla Hay.
ウリ科 Cucurbitaceae カラスウリ属 Trichosanthes 絶滅危惧IA類(環境省) 準絶滅危惧(沖縄県) |
多年生蔓草、茎はざらつき5肋脈がある。葉は長心形、長さ7~9 cm、幅4.5~7 cm、 鋭尖頭、3~5脈、上面はざらつき、下面は粗毛を散生するかまたは無毛。葉柄は粗毛を有し長さ2~3
cmで、巻ひげは3岐する。花序は長さ8~9 cm、包は倒卵形で長さ1 cm、,幅 7 mm、 鋭頭、狭脚、粗歯牙縁、両面は粗毛を有し、萼筒は粗毛を有し長さ
2 cm、幅 8 mm、裂片は線形で長さ5~6 mm、基部は拡大し幅は2 mm、鋭尖頭、内面は無毛で外面に粗毛があり、花弁は倒卵形で長さ1 cm
位、両面粗毛がある。果実は楕円形で長さ7~8 cm、幅 6~7 cm、果柄は丈 夫で長さ2 cm 位。宮古、,西表、石垣(まれ)。―台湾。石垣島産のものは台湾産に比べ葉はほとんど無毛である。(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
|
撮影:2012.12.21 沖縄県西表島 |
どのような花が咲き、実がなるのでしょうか。生育していた場所からすると撮影に行けそうもありません。
|
今月の花-2014.9.17-4
2014年9月17日22時20分 |
キカラスウリ(黄烏瓜) Trichosanthes Kirilowii Maxim. var. japonica (Miq.) Kitamura
ウリ科 Cucurbitaceae カラスウリ属 Trichosanthes |
多年生蔓草、根は分岐少く長大となる。巻ひげは2~5岐する。葉は卵状心形または円心形、歯牙縁、掌状に7深裂し表面には初め短毛を散生し表面下に粒状の突起が潜在する。雄花序は長さ10~20
cm、包は倒卵形または広卵形、長さ2~2.5 cmで粗大な牙歯があり、萼裂片は広線形で長さ8~12 mmとなり基部は拡大する。果実は卵円形で黄熟し、長さ9~10
cm,、果肉は乾けば甘味がある。種子は卵形または楕円形で長さ11~14 mmで淡黒褐色。奄美(北村による)―日本(北海道の奥尻島~九州)。 母種チョウセンカラスウリは朝鮮、南満州、台湾、中国全土、印度支那に分布し種子の色は淡茶褐色を呈する。筆者はまだ琉球列島の標本を見たことがないがリュウキュウカラスウリの誤認ではないかと思う(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
|
撮影:2012.7.1 沖縄県石垣島 |
花は見てないので、もしかしてオオカラスウリが混在していたのかも知れません。
|
今月の花-2014.9.17-3
2014年9月17日13時50分 |
リュウキュウカラスウリ(琉球烏瓜) Trichosanthes Miyagii Hay.
ウリ科 Cucurbitaceae カラスウリ属 Trichosanthes |
多年生蔓草、根は長大で長さ1mに達する。茎は7肋脈を有し、巻ひげは3~4岐する。葉は円心形て長さ幅ともに9~13 cm両面無毛。 雄花序は長さ15~20
cm、包は広卵形または腎形で長さ1.7~3.3 cm。 果実は球形、黄熟し長さ4~5.5 cm、幅 3.5~4.8cm。種子は円形または卵形で帯褐色、長さ8~10
mm、幅7mm、表面には幅1~2 mmの縁どりがある。奄美、徳、沖縄。―固有(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
.jpg)
撮影:2006.8.17 沖縄県国頭村
.JPG) |
 |
.jpg)
撮影:2006.8.13 沖縄県国頭村
.JPG) |
|
.jpg)
撮影:2006.8.16 沖縄県国頭村 |
|
撮影:2006.7.16 沖縄県国頭村 撮影:2006.8.3 沖縄県国頭村 |

この花も夜中からの開花です。かなり山の中の道沿いだったので、ハブが出ないかとこわごわでした。
|
今月の花-2014.9.17-2
2014年9月17日13時27分 |
ケカラスウリ(毛烏瓜) Trichosanthes rostrata Kitamura
ウリ科 Cucurbitaceae カラスウリ属 Trichosanthes |
多年生蔓草、茎には5肋があり、巻ひげは2~3岐する。葉は円心形で3裂ま たは5裂まれに5中裂し、長さ幅ともに10~15 cm、 裏面には短軟毛を密布する。雄花序は長さ6
~12 cm、包は長さ1~1.5 cm、花筒は長さ 7 cm。 果実は楕円形で赤熟し、長さ4.5~7 cm、幅 2.5 ~3 cm、先端はくちばし状にとがる。果梗は長さ1.5~2
cm。 種子は黒褐色で長さ7~8 mm、幅 6.5~7.5mm、 縦帯は幅3.5~4 mm、いぼ状突起は小さい。各島。―日本(大隅半島南端、種子
島、屋久島以南)(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
.JPG)
撮影:2006.8.5 沖縄県名護市
 |
 |
.jpg)
撮影:2006.8.20 沖縄県国頭村
.JPG)
撮影:2006.8.20 沖縄県国頭村 |
|
.JPG)
撮影:2007.12.29 沖縄県国頭村 |
|
撮影:2006.8.5 沖縄県名護市 |

まるでレースのようで美しい花でした。これも昼間で確認した場所まで、夜中から車飛ばし撮影してきました。ハブが出ないかとこわごわでした。
|
今月の花-2014.9.17-1
2014年9月17日12時35分 |
オオカラスウリ(大烏瓜) Trichosanthes bracteata (Lamk.) Voigt
ウリ科 Cucurbitaceae カラスウリ属 Trichosanthes |
多年生蔓草、根は大根様で太く長く地中に入る。葉は心形または腎状心形、長さ幅ともに8~15 cm、 表面には短剛毛を密生し後いぼ状の隆起を残す。雄花序は長さ30
cm、包は倒卵形で長さ3~4 cm、細裂縁;雄花の萼は長さ12~15 mm、幅 5~7 mm、歯牙縁。果実は楕円状球形、長さ7 cmに達し朱赤色に熟する。種子は長楕円形で長さ12~13
mm、表面には不明の縁がある。各島。―日本(南九州以南)、台湾、南中国~印度、西部マレーシア(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
.JPG)
撮影:2006.8.15 沖縄県東村
.JPG)
撮影:2006.8.15 沖縄県東村 |
 |
.JPG)
撮影:2006.8.13 沖縄県国頭村
.JPG)
撮影:2006.8.20 沖縄県国頭村 |
|

撮影:2006.10.1 沖縄県大宜味村
.jpg) |
|
撮影:2006.8.20 沖縄県国頭村 |

今でも咲いています。夜中から開花します。夜蛾とかが受粉に関係するのかも知れませんね。機会があったら匂いもするのか確認します。
|
今月の花-2014.9.16-2
2014年9月16日5時13分 |
ミヤコジマツルマメ(宮古島蔓豆) Glycine Koidzumii Ohwi
マメ科 Leguminosae ダイズ属 Glycine 絶滅危惧IB類(環境省) 準絶滅危惧(沖縄県) |
1年生蔓草、茎は細く長さ20~30 cmで開出微毛を散生する。葉は3出、托葉は3角状披針形で多少鎌曲りし、鋭頭、3~4脈、長さ2mm位で圧微毛を有し、
葉柄は長さ7~12 mmで開出微毛を有し、羽軸は長さ1~2 mm、 小托葉は長さ1mm。小葉は洋紙質、 頂小葉は他よりやや大きく、長さ2~2.5
cm、狭卵状長隋円形、やや鋭頭で微凸端、やや円脚、毛は上面に少なく下面に多く、側脈は4~5対、側小葉は長さ1.5~2.2 cm、 円脚。総状花序は長さ1.5cm位で5~6花、
花梗は長さ1.5~2 cm、圧逆毛を散生し、包は長さ1mm位、小花梗は包より1/2~1/3短く、小包は線形で長さ1 mm 位、萼は長さ3.5
mmで白色圧毛を散生し、4歯、歯片は3角形で長さ1 mmに達し鋭頭、旗弁は卵形で長さ7mm、凹頭、 翼弁は長さ6.5 mm、竜骨弁は長さ5mm位、雄芯は単体雄芯で長さ5
mm、子房は披針形でやや有梗、上部には白微毛を散生し、花柱は長さ1mm、 柱頭は頭状。莢は扁平、長さ1.8~2.2cm、幅3 mm、 5種子、種子は黒色、円形、長さ2
mm位。宮古、石垣。―固有(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
|
撮影:2014.8.17 沖縄県宮古島 |

かなり以前に撮影したつもりでしたが画像が見当たらず、今回家族旅行の際に小雨の降る中を撮影してきました。
薄い紫色の愛らしい花でした。
|
今月の花-2014.9.16-1
2014年9月16日4時33分 |
ボウコツルマメ(澎湖蔓豆) Glycine clandestina Wendl.
マメ科 Leguminosae ダイズ属 Glycine 準絶滅危惧(環境省) 絶滅危惧II類(沖縄県) |
根茎は太く木質状。茎は細くやや蔓状で逆粗毛を有するかまたはやや無毛。葉は3出複葉。葉柄は長さ5~10 mm、 有毛またはやや無毛。托葉は長楕円形、3脈長さ1.5~3mm。小葉は通常長楕円状披針形
(下部のものは往々広倒卵形)、 時として卵形~広隋円形または線形、薄膜質、長さ1~4 cm、 幅4~10 mm、鋭頭~鈍頭で微凸端、円脚または漸尖脚、下面は粗毛を散生し、脈は著しく突出する。小葉柄は長さ1
mm位。小托葉は長さ0.5 mm。包は狭卵形、有脈、長さ1.5~2mm。腋生の総状花序は細く、通常葉より長く、4~12花、長さ1~6cm、花梗は長さ2~5cm。小包は針状、長さ1.5~2
mmで小梗の長さの1/2またはやや同長。花は長さ6~7mm。萼は長さ3~4mm、やや無毛または粗毛を有し、裂片は披針形または針先伏で長さ萼筒の2/3または同長、上方の1対は長さの1/2~3/4位合着し、小包は長さ萼筒の1/2または同長。花冠は淡青色~紫色、旗弁は倒卵形、竜骨弁は翼弁より長く長さ2mm位、下方の葉腋からでる花は単生または集生し花弁は無いかまたは退化する。莢果は線形~短長楕円形または卵形、扁平、長さ12
~30 mm、 幅3~4mm、 4~8種子、縁は少し肥厚し、表面は粗毛を有するかまたはやや無毛。種子は短長隋円形~やや円形、長さ1.5 mm、
幅1~1.25mm、帯暗褐赤色、平滑または少し乳房突起がある。沖永良部、伊江。―台湾、ミクロネシア、濠州(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
|
撮影:2012.9.5 沖縄県伊江島 |
自生地では、これが絶滅危惧種かと思われるぐらい芝に混ざって繁茂していました。かわいらしい小さな紫の花が一面に咲いていました。
 |
今月の花-2014.9.15
2014年9月15日 13時29分 |
ミソナオシ(味噌直し)(ウジクサ) Desmodium cudatum (Thnb.) DC.
マメ科 Leguminosae ヌスビトハギ属 Desmodium
|
高さ1m内外の低木で枝を多く分岐し、枝条は細長くはじめ短毛を有する。葉は3出、小葉は長楕円状披針形、鋭頭、長さ7~12 cm、下面肋上に有毛、葉柄は長さ3~5cm。総状花序は腋生または頂生。花は帯縁白色、長さ5~6mm、萼には伏毛があり、歯片は披針形~針形。莢果は長さ5~7
cm、扁平、4~6節, わずかにゆるいくびれがあり、節間は狭長隋円形、長さ8~13 mm、 幅7~8 mm、細鉤毛を布く。各島。―日本(中部以南)、南鮮、台湾、中国~印度(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
.JPG) 撮影:2014.9.14 沖縄県名護市 |
 |
.JPG) 撮影:2014.9.14 沖縄県名護市
.JPG) |
|
.JPG) 撮影:2014.9.14 沖縄県名護市 |
|
|
撮影:2014.9.14 沖縄県名護市 |

沖縄ではあまり見かけない植物です。昨年だったか、本土からのお客さんを案内した際、前日に図鑑でこの植物も見たいものだと眺めていたので、出会った時に、一見してこの植物名を挙げたら、そうだと言うことで確認出来ました。この植物の根はリウマチ性腰痛、下痢、黄疸型肝炎、膿腫の治療に良いようで、また、「味噌直し」の由縁となる化合物が含まれていることを徳島大で科学的に証明したようです。
|
今月の花-2014.9.8
2014年9月8日 22時30分 |
チョウジタデ(丁字蓼) Ludwigia epilobioides Max.
アカバナ科 Gesneriaceae チョウジタデ属 Ludwigia |
無毛の1年生草本、茎は直立または斜上して分岐し有稜、高さ20~60 cm。葉は長楕円状披針形~披針形、長さ6~8 cm、鋭尖頭、狭脚、数個または多数のより小さい葉を混生し、両面無毛。花は小形、4数、腋生、単生、無柄、萼裂片と花弁は披針形で長さ2
mm位。室果は線形、4角形、長さ1~3 cm、径1~1.5 mm、種子は暗赤色、各室に1列に配列し、果皮を透して外部より見える。各島、水湿地。―日本(北海道~九州)、,朝鮮、満州、中国、台湾、印度支那。なおL. prostrata Roxb. は印度方面に分布し東亜には産しない(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
.JPG) |
 |
.JPG) 撮影:2011.9.8 沖縄県恩納村
.PNG) |
|
.PNG) 撮影:2007.9.22 沖縄県恩納村 |
|
撮影:2007.9.22 沖縄県恩納村 |
花の直径は5mmぐらいであまり目立ちません。チョウジタデ属となっているので前出2種の分類の基本種てことかな?

|
今月の花-2014.9.4-2
2014年9月4日 22時5分 |
ケミズキンバイ(毛水金杯) Ludwigia adscendens (L.) Hara
アカバナ科 Gesneriaceae チョウジタデ属 Ludwigia 絶滅危惧II類(沖縄県) |
水中に生える多年生草本、茎は水上にうかび、円く、下根し、径 3~5 mm、上端付近は有毛ときとしてやや無毛、長さ25~50cm。葉は倒卵状楕円形~倒披針形または狭長楕円形、長さ4~7
cm、 幅1~3 cm、 鈍頭~円頭、ときとしてやや凹頭、漸尖脚、上面は無毛、下面は白毛を布くかまたはやや有毛、側脈は約10対で平行に走り下面では明らか。葉柄は長さ0.7~1cm、基部には卵形で細くとがった1対の腺体がある。花は植生、単生、白色で中心部はやや黄色、径
2~2.5 cm、花梗は長さ2 cm位、小包は子房の下部につき卵円形で長さ1~2 mm、萼片は披針形、鋭尖頭、長さ8~10 mm、外面は有毛または無毛;花弁は広倒卵形、長さ約13
mm、雄芯は8個、花盤には白毛を密布する。果実は円柱状棍棒形、長さ3~5 cm、多少湾曲し、縦稜があり、種子は斜4角形で径2mm、高さ1 mm位。沖縄、大東、宮古、石垣、―台湾、其他の熱帯アジアに広く分布し、1変種ミズキンバイ(var. stipulacea(Ohwi)Hara)は日本(本州~九州)に分布する(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
.JPG) 撮影:2012.12.11 沖縄県北大東島
.JPG) |
 |
.JPG) 撮影:2012.12.11 沖縄県北大東島
.JPG) |
|

|
|
撮影:2012.12.12 沖縄県南大東島 撮影:2012.12.11 沖縄県北大東島 |

水の中に生えていたので落ちそうになりながら撮影しました。花色はクリーム色に中心部が黄色でした。
本当では水辺が少なくなり、見かけられません。花期は一年中かも知れません。
|
今月の花-2014.9.4-1
2014年9月4日 21時40分 |
キダチキンバイ(木立金杯) Ludwigia octovalvis (Jacq.) Raven subsp. sessiliflora (Mich.) Raven
イワタバコ科 Gesneriaceae チョウジタデ属 Ludwigia |
亜低木状多年生草本、全株多少柔毛を布き,茎は直立して分岐し高さ40~150cmに達する。葉は線形、長楕円状線形または長楕円状披針形、まれに卵状披針形、やや無柄または短柄、膜質、両面共に多少長毛を密布する。花は黄色、径1.8
cm位、花弁は倒卵状円形、長さ1 cm位。凹頭、萼は緑色。室果は線状円筒形、基部に向って細くなり、膜質,長さ2.5~5 cm、径5~6 mm、8肋を有し、外面には多少長毛を密布し、宿存萼片は長楕円状卵形、鋭頭または鋭尖頭、長さ1
cm位、種子は楕円状、暗赤色。各島。―九州(屋久島以南)、台湾、中国~印度、マレーシア、ポリネシア、濠州、アフリカ(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
.JPG) 撮影:2011.9.9 沖縄県西表島
.JPG) |
 |
.JPG) 撮影:2011.7.22 沖縄県西表島 |
|
.JPG) 撮影:20112.6.5 沖縄県西表島 |
|
撮影:2011.7.22 沖縄県西表島 |

水田近くや水っけの多い所に鮮やかな黄色の花を咲かせています。
|
今月の花-2014.9.3
2014年9月8日 22時30分 |
キレバヤマビワソウ(切葉山枇杷草) Rhynchotecum discolor (Maxim.)B. L. Burn f. incisum (Ohwi) Hatusima, comb. nov.
イワタバコ科 Gesneriaceae ヤマビワソウ属 Rhynchotecum |
基本種に比べ葉に欠刻がある。沖縄(名護岳)。―固有(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
.JPG)
撮影:2014.4.26 沖縄県名護市 |
 |
.JPG) 撮影:2011.12.28 沖縄県名護市 |
|
.JPG) 撮影:2011.12.28 沖縄県名護市
.JPG) |
|
撮影:2011.12.28 沖縄県名護市(上:ヤマビワソ ウ、下:キレバヤマビワソウ) |

普通種と混在して生えていました。名護岳以外でも見かけました。花と果実もも撮そうと思いますが
なかなか機会がありません。タマザキヤマビワソウも撮したいです。
|
今月の花-2014.9.2
2014年9月2日23時45分 |
ヤマビワソウ(山枇杷草) Rhynchotecum discolor (Maxim.)B. L. Burn
イワタバコ科 Gesneriaceae ヤマビワソウ属 Rhynchotecum |
高さ30~50 cmに達する亜低木、茎は太くて無分岐またはまれに1~2枝を出し、幼条は葉柄、葉の下面、花序などとともに黄褐色の絹毛光沢のある長綿毛を密布する。葉は洋紙質で互生し、倒披針形~長楕円状広倒披針形、長さ10~20
cm、幅3~6 cm、 短鋭尖頭、基部は漸尖脚で長さ1~4 cmの葉柄に移行し、微凸鋸歯縁、側脈は10対内外で下面に第2次脈とともに突出する。腋生の集散花序は1~2回2叉状に分岐し、長さ1~6
cmの花梗上部の包は線状長楕円形、長さ1.5cm位で上方の包はさ1 cm以下となる。花は短梗を有して疎につき、萼は5深裂し長さ5~8 mm、
裂片は線状披針形で鈍頭、花冠は長さ6~7 mmで白色、,径6~7 mm、子房は狭卵形で無毛、花柱は長さ2mm位。液果はやゝ球形で白熟し径6~7
mm。 奄美、沖永、沖縄、石垣、西表、与那国。―台湾、比島(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
.JPG)
撮影::2014.2.26 沖縄県名護市 |
|
.JPG)
撮影::2013.9.4 沖縄県国頭村
.JPG) |
|
.JPG) 撮影::2013.9.28 沖縄県名護市 |
|
撮影::2012.1.28 沖縄県名護市 |
大理石のような白い実が美しいですよ。
|
|
科名検索
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
ソ |
|
チ |
|
|
|
|
ニ |
ヌ |
|
|
|
|
|
|
ホ |
|
|
|
メ |
|
|
|
ユ |
|
ヨ |
|
リ |
ル |
レ |
ロ |
|
|
|
|
ヲ |
ン |
|
|
|
|
|
科名リスト |
|
|