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今月の花-2015.12.30
2015年12月30日21時23分 |
ナカハラクロキ(中原黒木)(クロキ、リュウキュウクロキ) Symplocos nakaharae (Hayata) Masam.
ハイノキ科 Symplocaceae ハイノキ属 Symplocos |
常緑の小高木で全株無毛、樹皮は帯黒色で平滑、2年枝は褐紫色、1年枝は太く黄緑色で著しい稜角があり、冬芽は長さ5~1Omm。葉は倒卵状楕円形、倒披針状長楕円形、長楕円形まれに卵状楕円形または卵状長楕円形、長さ3~8 cm、幅1~4 cm、革質、鈍頭または急短鋭尖頭鈍端、鋭脚、疎な微鈍鋸歯縁またはときとしてやゝ全縁、乾けば黄緑色、側脈は4~5対でやゝ不明、中肋は両面に突出する。葉柄は長さ3~10 mm。集散花序は腋生、密花、長さ1 cm内外、花軸、小使は無毛または多少有毛。小包は長さ2 mm位。小便は長さ1 mm位、萼は5深裂し長さ2 mm位。花冠は淡黄白色で径8 mm位、裂片は長さ3 mm位。雄芯は長さ4 mm位、葯は長さ0.5 mm。花柱は長さ3 mm位。果実は長楕円状楕円形、長さ6~10 mm、黒熟し先端に宿存萼がある。各島。―日本、台湾。―奄美大島以南のものは葉の小さいナカハラクロキ型のものが主である(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2011.12.28 沖縄県名護市.JPG)
撮影:2015.12.19 沖縄県国頭村 |
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撮影:2013.11.19 沖縄県伊平屋島
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撮影:2013.11.20 沖縄県伊平屋島 |
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撮影:2015.12.19 沖縄県国頭村
 撮影:2015.12.19 沖縄県国頭村
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撮影:2015.12.19 沖縄県国頭村 |

花の少ないこの時期に樹冠一杯に真白な花を咲かせます。酸性土壌の北部の山々で見られます。
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今月の花-2015.12.27-2
2015年12月27日19時42分 |
ワニグチモダマ(鰐口藻玉)(ミドリモダマ) Mucuna gigantea (Willd.) DC.
マメ科 Fabaceae トビカズラ属 Mucuna 準絶滅危惧(環境省、沖縄県) |
大形の常緑藤本、枝は細く無毛。葉は草質、両面とも無毛、頂小葉は長楕円形、長さ12~15 cm。微突頭。花は下垂性の長柄の先端に12~30個着く。小梗は長さ2.5 cm位。萼は長さ5~8 mm、粗毛を散生、ほぼ切頭。花冠は緑白色、長さ2~3 cm。莢果は長楕円形、扁平、長さ8~14 cm、幅 4~5 cm、両側の縫合線に沿うて広翼があり、表面には早落性の褐色剛毛を散生し、種子は2~6個。石垣、琉球新産。西表、小浜、沖縄、奄美、沖永良部(5カ所を追加)―小笠原、台湾南部、マレーシア~ポリネシア(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
.JPG) 撮影:2015.12.27 沖縄県今帰仁村
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撮影:2011.12.18 沖縄県今帰仁村
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撮影:2007.2.17 沖縄県西表島 |
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撮影:2011.11.23 沖縄県今帰仁村
.JPG) 撮影:2015.12.27 沖縄県今帰仁村 |
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 撮影:2015.12.27 沖縄県今帰仁村 |
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西表にも産し、沖縄島では、4年前に海岸沿いの防風林で生育開花しているのを確認。沖縄島のは種子漂着によるのかも知れない。現在は50mくらいの範囲で繁茂している。 また、沖永良部、奄美でも十数年前から生育繁茂しているようであり、このような分布域の拡大は、温暖化による影響もあるのだろう。
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今月の花-2015.12.27-1
2015年12月27日1時18分 |
リュウキュウヤツデ(琉球八つ手) Fatsia japonica (Thunb.) Decne. et Planch. var. liukiuensis Hatus. ex H.Ohba
ウコギ科 Araliaceae ヤツデ属 Fatsia |
常緑の低木で疎に枝を分岐し大きなものは高さ5 mに達する。小枝は太く無毛。葉は革質、互生、概形は円形、7~9裂、長さ15~35 cm, 心脚。裂片は卵状長楕円形。鋭尖頭、粗鋸歯縁、表面は深緑色で光沢がない。円錐状傘形花序は枝端に生じ、長さ30~50
cm、花序の軸にははじめ褐色の綿毛を布く。花は白色、径 5 mm位。果実は球形、径 8 mm位、黒褐色に熟する。果序は果実が熟する頃には重みで漸次傾垂する。喜界、奄美、徳、沖縄、伊平屋、大東。―固有。なお基本種ヤツデは日本(盤城~九州)に分布する。本変種はヤツデに比べ葉はやや質うすく表面に光沢がない(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2015.12.26 沖縄県国頭村
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撮影:2015.12.26 沖縄県国頭村(♀)
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撮影:2015.12.26 沖縄県国頭村(♂)
.JPG) 撮影:2015.12.26 沖縄県国頭村 |
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撮影:2015.12.26 沖縄県国頭村 撮影:2015.11.30 沖縄県国頭村 |

本土では、ヤツデは庭木としてよく利用されているが、沖縄では、この種を庭に植栽しているのを見たことがない。葉に艶がないことによるのかな?一つの花房の中に雌しべだけの花、雌しべが退化し雄しべだ花、両方がそろった花が見られました。次は果実も撮影してきます。
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今月の花-2015.12.25
2015年12月25日19時50分 |
シロダモ(白ダモ) Neolitsea sericea (Blume) Koidz.
クスノキ科 Lauraceae シロダモ属 Elaeagnus |
高さ15m直径50 cmに達する中高木、樹皮は暗褐黒色で平滑。葉は小枝の先端付近に集り、長楕円状披針形~卵状長楕円形、長さ8~18 cm、幅4~7 cm、幼時下面に黄褐色の絹毛を密布するが後には無毛またはやや無毛となり粉白色を呈し、3主脈がある。葉柄は長さ2~3cm 腋生の傘形花序は秋に出て無柄。柄は果時長さ7~10mm。果実は広楕円形、長さ1cm位, 赤熟する。各島。―日本(本州中部~九州)。台湾、中国(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2015.12.11 沖縄県東村(♂)

撮影:2015.11.15 沖縄県国頭村
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撮影:2015.12.26 沖縄県国頭村(♂)
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撮影:2015.3.1 沖縄県東村
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撮影:2014.2.22 沖縄県東村 |
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撮影:2015.12.15 沖縄県国頭村
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撮影:2015.12.11 沖縄県東村
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撮影:2015.12.26 沖縄県国頭村
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蕾をつけた木を見つけてから1ヶ月近くたつがなかなか開花に至らなかった。今の所雄花だけしか見つけてないけれどもアップすることにした。明日には雌花を見つけられるかも知れません。新芽が白銀色をした物から茶色がかた物まで見られるようです。
追加:林道を走り回って雌樹を見つけました(12/26)。
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今月の花-2015.12.24
2015年12月24日23時37分 |
オオバグミ(大葉茱萸)(マルバグミ) Elaeagnus macrophylla Thunb.
グミ科 Elaeagnaceae グミ属 Elaeagnus |
蔓性の常緑藤本、新條は長くのび逆向の小枝を有する。葉は有柄、互生、卵円形~円形、長さ5 ~10cm、急鋭尖頭、鈍脚または円脚、全縁、革質、表面は深緑色で光沢があり、下面は銀色の鱗毛を密布する。花は腋生、短梗上につき3花をつけ。萼は白黄色、基部はくびれて一見下位子房のように見え内部に真直な子房を包み、筒部は鐘形でやや4稜を有し、子房の部分を含み長さ7
mm、裂片は4個で卵状3角形を呈し長さ 3mm位。雄芯は4個、葯はその背面で花喉につき、子房は上位で花底に内在し、花柱は糸状。小花梗は長さ 2~3
mm。果実は楕円形、下垂性、長さ1.3~1.8 cm。果梗は長さ 3~5 mm。奄美、沖縄(まれ)、伊良部、?石垣、?西表。―日本(関東南部以西南~九州)、南鮮、?台湾(紅頭嶼)(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2015.11.5 沖縄県国頭村
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.JPG) 撮影:2015.12.19 沖縄県大宜味村 |
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撮影:2015.11.5 沖縄県国頭村 |

平成27年1月にツルグミを掲載したが、ツルグミに比較して、1葉腋に付く花数が少なく(短梗上に3花ではなく、2~6花をつける)、また、花の匂いがすばらしいくいいのも特徴である。
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今月の花-2015.12.18
2015年12月18日23時35分 |
ウドノキ(独活の木)(オオクサボク) Pisonia umbellifera (J.R. et G.Forst.) Seem
オシロイバナ科 Nyctaginaceae ウドノキ属 Pisonia |
高さ10 mに達する常緑の小高木、新芽は裸芽で茶褐色の密毛を有する。小枝は灰褐色で質柔かく,中空,熊毛。葉は対生または3個輪生、楕円形~楕円状披針形、うすい革質、暗緑色、長さ15~45
cm、鋭尖頭、鋭脚、全縁、側脈は6~7対。葉柄は長さ1~2cmで無毛。頂生の円錐状複令形花序は長さ2~5cmで多少錆色の毛を有する。雄花は頂生、花被は鐘形、長さ6mm位、先端は4~5裂、裂片は3角状で鋭頭をなし長さ1
mm位。雄芯は8~11本で抽出、葯は球形で長さ0.5mm。 雌花は帯緑色、香強く、筒状。果序は長さ幅ともに10~15 cm。室果は線状披針形で5角形をなし長さ2~3.5
cm、径5~6 mm、粘質。果梗は長さ2~5 cm。 喜界、奄美、徳、沖縄、宮古、石垣、西表。-日本(宝島、悪石島)、台湾、其他の熱帯アジア、北濠、ポリネシア(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2014.4.12 沖縄県石垣島(♂)
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撮影:2014.4.12 沖縄県石垣島(♂) |
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撮影:2014.4.12 沖縄県石垣島(♂)
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撮影:2010.12.12 沖縄県南大東島(♀) |
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撮影:2010.12.12 沖縄県南大東島
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撮影:2010.12.12 沖縄県南大東島 |

オシロイバナは花壇で栽培される赤、ピンク、黄色や白の花を連想しますが、かなり大きくなる樹も有りました。
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今月の花-2015.12.15-3
2015年12月15日23時10分 |
ウスジロイソマツ(薄白磯松) Limonium wrightii (Hance) Kuntze f. albolutescens Hatus.
イソマツ科 Plumbaginaceae イソマツ属 Limonium 絶滅危惧II類(環境省)、絶滅危惧IB類(沖縄県) |
大東島のの固有種で、花は白色、中心部分のみ淡黄色をしている。 |
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撮影:2007.8.19 沖縄県北大東島
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撮影:2010.12.11 沖縄県北大東島
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撮影:2010.12.12 沖縄県南大東島
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撮影:2010.12.12 沖縄県南大東島 撮影:2010.12.12 沖縄県南大東島 撮影:2010.12.11 沖縄県北大東島 |

南北大東島はどの大陸とも結合したことのない島で、まさしく絶海の孤島の感である。小さい島の割には、割合に固有種が多く、また、小笠原との共通種も存在する。
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今月の花-2015.12.15-2
2015年12月15日22時43分 |
イソマツ(磯松) Limonium wrightii (Hance) Kuntze var. arbusculum (Maxim.) H.Hara
イソマツ科 Plumbaginaceae イソマツ属 Limonium 絶滅危惧II類(環境省)、絶滅危惧IB類(沖縄県) |
花は淡紅紫色。各島。―日本(伊豆七島、屋久島以南)、台湾(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2008.1.13 沖縄県西表島
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撮影:2011.11.6 沖縄県西表島 撮影:2011.11.6 沖縄県西表島 撮影:2008.1.13 沖縄県西表島 |

紫色の物は久米島、西表で確認できたが、本島でもあることになっているのだと思う。見つけたい物だ。
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今月の花-2015.12.15-1
2015年12月15日22.時5分 |
ウコンイソマツ(鬱金磯松) Limonium wrightii (Hance) Kuntze var. wrightii
イソマツ科 Plumbaginaceae イソマツ属 Limonium 絶滅危惧II類(環境省)、絶滅危惧IB類(沖縄県) |
全株無毛の多年生草本。茎は木質状で屈曲し、2叉状または3叉状に分岐し、高さ10~30 cmに達し、大きなものは径1 cmに達する。葉は茎の上端付近に束生しへら形、葉柄とともに長さ1.5
~6.5 cm、幅 2~10 mm、鈍頭または円頭、基部は漸次狭くなり長さ5~20 mmの葉柄に延下し、中肋はやゝ明らかであるが側脈は不明、葉柄の基部は急に広3角形に広がり茎を抱く。花茎は直立し、高さ5~17
cm、2叉または3叉に分岐し、分岐点には針先状の包がある。花穂はほぼ円錐形で各梗は多少曲折し梗上の小花はみな1側に向う。花は 3(4)個で集散花序をつくり、各花は短梗を有し、小包を伴う。花序の包は卵状鈍頭で白色、乾膜質。小穂花序の包は楕円状船形で辺縁は広い乾質膜をなし、長さ4~5
mmで花序の包の2.5倍。花は黄色。萼は漏斗状で長さ5 mm位となり、5歯と5肋を有し扇だたみし中央部以上の脈上に白色長毛を密布する。奄美、沖永、与論、沖縄。―固有(琉球植物誌追加訂正版
初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2006.12.9 沖縄県南城市
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撮影:2012.12.17 沖縄県糸満市 |
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撮影:2007.9.22 沖縄県恩納村.JPG)
撮影:2011.10.12 沖縄県恩納村 |
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撮影:2006.12.9 沖縄県南城市
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撮影:2014.5.30 沖縄県伊平屋島 |
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開花は夏から今頃まで見られている。海岸の珊瑚礁の岩の間で生育しているが、土なんか無いのではと思うので、岩の隙間のわずかな水分を利用して生きているのであろう。
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