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今月の花-2015.4.24-3
2015年4月24日23時49分 |
コウシュンウマノスズクサ(恒春馬の鈴草) Aristolochia Tagala Cham.
ウマノスズクサ科 Aristolochia ウマノスズクサ属 Aristolochia
絶滅危惧II類(環境省)、絶滅危惧II類(沖縄県) |
全株無毛の藤本。葉はうすい革質、卵形~卵状楕円形、無分裂または3浅裂、全縁、急鋭尖頭、切形状心脚~深心脚、長さ6~12 cm、幅5~9cm、上面は光沢があり下面は淡白色、 5主脈、細脈と網脈は下面に突出して著しい。腋出の総状花序は3~4花、花被はラッパ様筒形、長さ3~3.5 cm、径5~10 mm、帯褐黄色、基部は丸くふくれ径4 mm位、ふくれた部分の基部はさらに長さ1.5 mm位の柄部となり、唇部は卵状長楕円形で長さ30 mm位になり鈍頭、褐色の条紋があり、外部は無毛、内部は中央部付近に粗毛を有し、花柱は6裂する。子房は棒状で長さ6~8 mm、径1.5 mm位。小花梗は長さ7 mm位で細い。室果は倒卵状広楕円形、長さ3~4cm、幅2 cm位、基部から太い6脈を有しその間にさらにやや細い6肋があり6裂する。果梗は長さ1.5~2.5 mm。 種子は多数で扁平、扇形で翼を有し縦4 mm、横5 mm位。宮古、伊良部、尖閣。一台湾南部、比島、其他のマレーシア、印度(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。 |
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撮影:2011.4.16 沖縄県(栽培)
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撮影:2007.6.8 沖縄県多良間島 |
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海洋博記念公園で保存展示されている物を撮影しました。多良間島の物は花を確認したわけではないので、もしかして違う植物かも知れません。
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今月の花-2015.4.24-2
2015年4月24日23時20分 |
オキナワヒメウツギ(沖縄姫空木) Deutzia naseana Nakai. var. Amaoi (Hats.) Hatusima, comb. nov.
ユキノシタ科 Saxifragaceae ウツギ属 Deutzia 絶滅危惧IB(環境省)、類絶滅危惧IA類(沖縄県) |
基本種(オオシマウツギ)に比べ葉は卵円形で円く、長さ2~3 cmで小さく、広くさび脚またはやや円脚またはやや浅心脚、花序は総状花序で花数は少い(3~7花)。沖縄、岩壁に生えまれ。―固有
<オオシマウツギ Deutzia naseana Nakai>
高さ1~2mに達する落葉低木で枝の分岐多く、枝条は対生で中空、2年枝は褐色で星毛を散生し、1年枝は赤褐色で星毛を布く。葉は対生、洋紙質、楕円形または卵状楕円形まれに卵円形、長さ3~8 cm、短鋭尖頭、鋭脚またはまれにやや円脚状、微鋸歯縁、星毛は表面は疎で下面は密、側脈は3~5対で下面に突出する。葉柄は長さ3~5mm。花は頂生の円錐花序、長さ3~10 cm、星毛散生、小梗は長さ1~3 mm、萼筒は球状半円形で星毛を密布し径2.5 ~3 mm、萼歯は長さ1 mm、花弁は長楕円状倒披針形、長さ6 mm幅2 mm、外面に星毛を布き内面は無毛、 雄芯は1/3以下は有翼、花弁よりやや短く、雌芯は通常3本で長さ3 mm。室果はやや球形で径4~5 mm、種子は紡垂形で長さ1 mm。喜界、奄美、徳。―固有(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。
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自生種を何度か探し回るのですがまだ確認できません。どなたか案内できませんか。
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今月の花-2015.4.24-1
2015年4月24日22時26分 |
ヒナカンアオイ(雛寒葵) Asarum okinawense Hatusima
ウマノスズクサ科 Aristolochia カンアオイ属 Asarum 絶滅危惧IA(環境省)、類絶滅危惧IA類(沖縄県) |
葉は広卵状心形、長さ幅ともに5~6 cm、湾入部はきわめて幅狭く両側の裂片の内側は多少重なる。表面は深緑色で光沢がなく、無毛、雲斑があり、下面ははじめ中肋下部に微毛を散生するがやがて全く無毛となり、縁毛は若葉時代には少し見られるがやがてなくなる。花は径l
cm位。萼筒は筒状で長さ幅ともに7 mm位、無毛。萼裂片は卵状3角形、鋭頭、長さ5mm、,幅下部で6 mm位、上面は無毛でほとんどしわがなく、縁毛が少しある。口環は径3
mm位。雄芯は12本で多少内曲し長さ3 mm位。葯は線状3角形~線状長楕円形で長さ2mmm位、花糸は長さlmm位。雌芯は長さ3.5mm位,先端は外曲して角状に2裂し、内面中央部溝は余り明らかでなく、柱頭は裂片の基部外側にあつて点状、卵子は各室に4~5個。沖縄。個体数もかなり少なく固有(琉球植物誌追加訂正版
初島住彦著から引用)。 |
撮影:2013.4.6 沖縄県名護市
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撮影:2013.4.6 沖縄県名護市 |
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撮影:2013.4.6 沖縄県名護市
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撮影:2008.4.12 沖縄県名護市
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撮影:2008.4.12 沖縄県名護市 |
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葉っぱだけでも鑑賞価値があります。石灰岩の隙間に生え、個体数もかなり少なく、ここから消えると本当に絶滅です。
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