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今月の花-2013.5.26-6
2013年5月26日 20時15分
アカメガシワ(赤芽柏) Mallotus japonicus (Thunb.) Muell.
    トウダイグサ科 Euphorbiaceae  アカメガシワ属 Mallotus
 
 高さ10~15m直径40cm位に達する落葉高木、冬芽は裸芽で褐色の柔毛を布く。葉は互生、若葉は赤色、斜方形または円形、多く3 尖裂、長さ10~20 cm、幅5~15 cm、円脚、基部の葉腋に接して2 個の密腺がある。花は雌雄異株、白色、小形、長梗を有する円錐花序で枝頭に束生する。室果はやや球形、径7 mm位、外面に軟刺を列生し、種子はやや球形で黒色を呈し、長さ4 mm。各島。―日本(羽後以西~九州)、 南朝鮮、台湾、中国(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

(雄花)撮影:2006.1.5 沖縄県国頭村
(雌花)撮影:2008.4.29 沖縄県国頭村     撮影:2007.5.19 沖縄県国頭村

 美しい花とはいえないけれども、この木の花が咲く場所では辺り一面に素晴らしい香りが漂ってきます。

今月の花-2013.5.26-5
2013年5月26日 18時54分
フクギ(福木) Garcinia subelliptica Merr.
    フクギ科 Clusiaceae  フクギ属 Garcinia
 雌雄異株の常緑の小高木。若枝は太く4角形で有稜、緑色,径5~10 mm、 短毛密布。葉は対生、厚革質、長楕円形~卵状楕円形または楕円形、長さ8~12 cm、円頭、鋭脚、無毛、側脈は約15対でやや不明。花は帯黄白色、 腋肢にでる長さ 2~3 mmの単枝上に束生し、径1.5 cm位、小梗は夫丈で長さ 3~6 mm。核果は球形、径2.5~3.5 cm、3~4種子。西表 (野生?)、其他の島では防風垣として広く植栽され野生は見られない。―比島(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

(雄花)

(雌花)

 撮影:2006.8.29 沖縄県恩納村
撮影:2013.5.25 沖縄県名護市       撮影:2013.5.25 沖縄県名護市

 雌雄異株です。雄木はたくさんの花を咲かせ、木の下は落下した花で淡黄色の絨毯を敷いたようになります。

今月の花-2013.5.26-4
2013年5月26日 14時07分
テンニンカ(天人花) Rhodomyrtus tomentosa (Ait.) Hassk.
    ノボタン科 Melastomataceae  テンニンカ属 Rhodomyrtus
 高さ1~2 mの常緑の低木、小枝,葉の裏面と花序に灰白色の短柔毛を密布する。葉は対生、下部では3個輪生することがあり、長楕円形、長さ5~6 cm、 幅 3 cm、鈍頭、鋭脚または鈍脚、3行脈。花は腋生、2叉分岐の短い集散花序、 萼は基部に1対の小包を有し、コップ状で5分裂し、裂片は鈍頭、瓦列、外面に柔毛があり、花弁は5個で開出し、楕円形、長さ12mm、,桃紅色、外面に柔毛があり、雄芯は著しく多い。液果は楕円形、長さ12mm位、熟すれば紫色、外面には柔毛があり、先端に宿存萼を有し、種子は小形で著しく多く、パルプ質の部分は甘味と芳香がある。沖縄、久米、慶良間、伊是名、―台湾、南中国~印度、馬来半島(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。
撮影:2006.6.5 沖縄県宜野座村

 割合に林縁で咲いています。心惹かれる花の一つです。

今月の花-2013.5.26-3
2013年5月26日 13時45分
ノボタン(野牡丹) Melastoma candidum D.Don
    ノボタン科 Melastomataceae  ノボタン属 Melastoma
 高さ1~2mに達する常緑の低木、幼條、葉面、葉柄、花序などに淡褐色の剛毛を布く。葉は対生、長楕円形~卵状楕円形、長さ8~10cm、幅3.5~6cm、全縁、3~5~7行脈。葉柄は長さ1~12cm。花は枝頭に数花、径6cm位、帯紫紅色、萼はつぼ状鐘形で基部に披針形または狭針形の早落性の包が有り、長さ1cm位、裂片は5個、狭三角形、鋭尖頭、長さ1cm位、早落性、花弁は5個、倒卵形、長さ2~2.5cm、雄芯は10個で長さ不同、長雄芯の葯は長さ約1cm、短雄芯の葯は8~9mm、子房は5~6室。果実はつぼ状鐘形、革質、熟すれば不規則に裂開する。奄美、徳、沖永、沖縄群島、八重山群島。-台湾、南中国、印度支那、比島(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。
撮影:2008.5.25 沖縄県西表島         撮影:2007.5.19 沖縄県国頭村        撮影:2007.5.19 沖縄県国頭村

 梅雨に入った頃から咲き始めます。林縁や原野でも目立ちます。

今月の花-2013.5.26-2
2013年5月26日 12時23分
モッコク(木斛) Ternstroemia Japonica Thunb.
    サカキ科 Pentaphylacaceae  モッコク属 Ternstroemia
 高さ25 m 直径1 m に達する常緑の高木、樹皮は黒褐色でやや平滑。葉は枝端に束生し、狭倒卵形、長さ6~8 cm、鈍頭、くさび脚、全縁、革質、表面は深緑色で光沢があり、下面は淡色で無毛、側脈はやや不明。花は腋生、単生、やや下向、白色、径2.5 cm位、花梗は長さ1~2 cm、萼片は5個で円形、長さ5~10 mm、花弁は5個、倒卵状くさび形、長さ8 mm、雄芯は多数、葯は花糸より長い。果実は球形、赤熟、径1 cm 位、3室、終に裂開し、種子は3~4個で赤色の仮種皮でおおわれている。各島。―日本(本州中西部~九州)、済州島、台湾(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2013.5.15 沖縄県東村

撮影:2007.5.19 沖縄県国頭村
                           撮影:2010.11.26 沖縄県うるま市
今月の花-2013.5.26-1
2013年5月26日 12時03分
シバニッケイ(柴肉桂) Cinnamomum Doederleinii Engl.
    クスノキ科 Lauraceae  クスノキ属 Cinnamomum
 高さ10m以下の小高木、小枝はやや4角形ではじめ絹毛を有するが後やや無毛となる。冬芽には絹毛を密布する。葉は対生、革質、楕円形~倒卵状楕円形、鋭頭または鈍頭、辺縁は多少内曲し、長さ通常45 cm、 1.52.5 cm、上面は無毛、下面ははじめ絹毛を布くが後やや無毛となり灰白色、3主脈。岐散花序は腋生、径45 cm、 絹毛を布く。花梗は長さ35 cmで細く、小花梗は長さ23mmで上方は漸次ふくれる。萼片は倒披針状へら形で長さ3mm位、両面に絹毛がある。果実は卵円形、長さ56 mm、 花被筒は径5 mm位。奄美、徳、沖永、沖縄群島、石垣、西表。―固有(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。
撮影:2013.5.15 沖縄県恩納村

 沖縄の中北部の山々のあちこちで、樹冠がクリーム色になるほどに開花していました。

今月の花-2013.5.25-6
2013年5月25日 18時05分
イリオモテクマタケラン(西表熊竹蘭) Alpinia flabellata Ridl.
    ショウガ科 Zingiberaceae  ハナミョウガ属 Alpinia
 高さ1~3 mに達する多年生草本。上方の葉はやや無柄または短柄を有し、長楕円状披針形,長さ30~40 cm、幅 4~5 cm、長鋭尖頭、漸尖脚、無毛。舌片は長楕円形、長さ1 cm 位、鈍頭、辺縁に微毛散生するほか無毛。穂状の円錐花序は直生または傾下し、長さ10~20 cm、長さ4~7 cmの1~2個の枝を下方から分岐する。花穂の部分は細長い円錐状円筒形、長さ5~10 cm、 径 1 cm 位(花を除き)、花軸にははじめ微毛をやや密生するが果時にはやや無毛となる。小花梗は長さ2~3 mmで微毛がある。包は卵円形で蕾を包み長さ7 mm 位、無毛、花弁3個は基部から7 mmの高さまでゆ合し、長さ14 mm 位,黄白色、背面のものは凹面の広楕円形、長さ7 mm、 幅 3.5 mm 位、円頭、 3脈、微毛縁、側片は卵状楕円形、長さ 5 mm 位、円頭、唇弁は肉質でややT形をなし長さ4 mm 位、上部は横に幅広い矩形をなし、幅 4 mm、高さ1.8 mm 位、中央部で2全裂し、各裂片の先端には各々長さ0.7 mm 位の1個の突起がある。花柱は糸状で長さ15mm 位、柱頭は頭状。雄芯は上向し、 葯は2個並列し長さ4 mm 位、花糸は太く長さ3 mm 位。果実は球形、径 6 mm 位,赤黄色。種子は半球形、径 5 mm 位。石垣、西表。―台湾(紅頭嶼)、比島(バタン島)(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。
撮影:2012.6.4 沖縄県西表島      撮影:2012.6.4 沖縄県西表島      撮影:2011.12.16 沖縄県西表島

 花梗が分岐し、実も密につけます。

今月の花-2013.5.25-5
2013年5月25日 17時27分
アオノクマタケラン(青野熊竹蘭) Alpinia intermedia Gagnep.
    ショウガ科 Zingiberaceae  ハナミョウガ属 Alpinia
 
 束生する多年生草本で全株無毛、茎は高さ1m内外に達する。葉は長楕円状披針形、長さ20~50 cm、幅 4~15 cm。葉舌は長さ5 mm 位。総状様円錐花序は直立、長さ15~35 cm、 幅 4~6 cm、 枝軸は長さ8~13 ㎜で細く先端に3~4花をつける。包は倒卵状ボート形、淡色、膜質、長さ7~10 mm、 鈍頭。萼筒は先端に向って多少拡大する円筒形、長さ4~6 mm、 切頭で低歯がある。花筒は尊筒より短く、舷部は3片に分れ白色、背片と側片は長さ7~8 mm、鈍頭、唇弁は広卵形、長さ1.5 cm 位で前縁はしわが多い。雄芯は1個,約は長楕円形で長さ5 mm 位、花糸は細く抽出部は長さ1.3 cm 位。花柱は花糸と同大で抽出部は長さ2 cm 位、柱頭は頭状。果実は球形、赤熟、径 1~1.3 cm 位。種子は扁圧不整形で稜を有し、長さ5 mm 位。各島。―日本(南九州)、台湾、中国
(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。
撮影:2012.6.16 沖縄県国頭村     撮影:2011.7.17 沖縄県国頭村     撮影:2010.11.6 沖縄県国頭村

 ゲットウに比較すると弱々しいので花が無くても区別が出来ます。

今月の花-2013.5.25-5
2013年5月03日17時17分
クマタケラン(熊竹蘭) Alpinia formosana K. Schum.
    ショウガ科 Zingiberaceae  ハナミョウガ属 Alpinia
 
 密に束生する多年生草本で茎は高さ2 mに達する。葉縁を除き全株無毛。葉は長楕円状披針形、長さ40~60 cm、両端は鋭尖し、うすい革質,平行脈は多数で斜上方に走り、舌片は長さ5~7 mmで褐毛を有する。葉柄は短く下部は長鞘を有する。総状円鐘花序は長さ20 cm 位、斜上または上向し、長さ20cm内外,花軸はやや無毛。花は長さ5~20 mm 位の梗上に単生または2~5個づつ生じ、長さ3 cm 位、蕾時は包で包まれている。包はボート形で長さ12 mm 位。萼は上方にやや拡大した円筒状、長さ1 cm 位、切頭、欠刻縁。花冠筒部は萼より短く、舷部は3片に分裂して白色、背片は長楕円形で長さ1 cmに幅 4 mm 位、他は広披針形で長さ1 cmに幅 4 mm 位、鈍頭状鋭頭。唇弁は広卵形、長さ2~3 cm、 白質で黄色を帯び紅斑紅条があり、前縁はしわが多い。雄芯は1個、約は長さ6 mm 位、花糸は長さ1.5mm 位。果実は球形、赤熟、長さ1.3 cm 位、表面には多少縦溝がある。種子は凹凸の多い不整扁円形、長さ5 mm 位。各島。―日本(大隅半島南端、種子島、屋久島以南)、台湾。―イシガキクマタケラン A. Takaminei Masamune (1934)はまだ実物を見たことがないが原記載によるとクマタケランに比べただ葉舌縁が無毛、果実はやや大きく (長さ1~2 cm, 幅 0.8~1.5 cm),表面にしわが多い点が異なる由である。おそらくクマタケランの1型で別種ではあるまい(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。
撮影:2013.5.12 沖縄県名護市

 ゲットウに比べて葉の臭いも余りしない。

今月の花-2013.5.25-4
2013年5月25日 17時00分
タイリンゲットウ(大輪月桃) Alpinia uraiensis Hayata
    ショウガ科 Zingiberaceae  ハナミョウガ属 Alpinia
 台湾が原産のようですが詳細は不明です。ゲットウより丈が高くなり、結実が見られません。県内では南北大東島に見られます。
撮影:2007.3.3 沖縄県南大東島

 昔は南北大東島では、葉と葉鞘とでサトウキビを結束するのに使いました。しかし、現在は収穫がほとんど機械化され、使わなくなっています。

今月の花-2013.5.25-3
2013年5月25日 15時43分
ゲットウ(月桃) Alpinia speciosa(Wendl.) K. Schum.
    ショウガ科 Zingiberaceae  ハナミョウガ属 Alpinia
 
 密に束生する多年生草本で茎は高さ2~3 mに達する。葉は紙質、2列に互生し、楕円状披針形、長さ40~70 cm、 幅 5~9 cm、鋭尖頭、漸尖脚、上面は光沢があり無毛、下面は中肋上に多少毛がある外無毛、辺縁には密毛がある。総状花序は垂下し、長さ15~30 cm、 密花、花軸は枝軸と共に褐毛を密布し、枝軸は長さ1~2.5cmで1~2花を頂生する。花は長さ4 cm 位で有柄、包は白色で長さ2~2.5 cmに達し無毛。萼は筒状で長さ1~1.5 cm、 外面は多少有毛、 1側で裂け、先端は切頭状で低歯がある。花冠は3裂して白色に紅色を色どり、鈍頭、唇弁に対する1片は大形で卵状楕円形、 長さ2cm 位、側片は長楕円形、長さ2 cm、幅 8 mm 位で円頭,唇弁は3裂し、長さ3~4 cm、白地に黄と紅色の条紋があり、完全雄芯は1個、葯は長さ7~8 mm、子房は球形で径 3~4 mm、褐毛を密布する。果実は紡垂状楕円形で赤熟し、長さ1.5~2.5 cm。 種子は多数で、不整円形、有稜、長さ4 mm 位。各島。―日本(大隅半島南部、種子島、屋久島以南)台湾、南中国~印度、マレーシア(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。
撮影:2007.519 沖縄県国頭村    撮影:2011.10.5 沖縄県西表島   撮影:2012.519 沖縄県伊平屋島

 沖縄ではゲットウの葉は笹葉のようにモチをくるむのに使います。昔は大寒の頃に健康を願って各家庭で作っていました。

今月の花-2013.5.25-2
2013年5月25日 1時15分
ヤエヤマコンロンカ(八重山崑崙花) Mussaenda parviflora var. yaeyamensis (Masam.) Yamazaki
    
アカネ科 Rubiaceae  コンロンカ属 Mussaenda
 西表島には葉の下面中助上に開出粗毛(コンロンカは伏毛)を有するものがありヤエヤマコンロンカとして区別されることがある(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。
撮影:2008.3.15 沖縄県西表島(左右とも)

 基本種に比べて花びらも細いように感じます。葉裏の毛の状態も今度よく観察してみます。

今月の花-2013.5.25-1
2013年5月25日 0時50分
コンロンカ(崑崙花) Mussaenda parviflora Miq.
    アカネ科 Rubiaceae  コンロンカ属 Mussaenda
 半蔓性の常緑低木。 小枝は赤褐色を呈し灰白色の皮目が著しくはじめ多少有毛。托葉は早落性、 3角形で尾状鋭尖頭をなし、つばめの尾状に2裂する。葉は対生、うすい革質、長楕円形~長楕円状楕円形、急鋭尖頭、鋭脚、長さ8~14 cm、幅3~6 cm、上面は無毛または脈上に微毛を散生し、下面は脈上に多少粗毛があり、側脈は6~7対で下面に凸出し、細脈と網脈は下面でよく見える。葉柄は長さ1~1.7 cmで多少有毛。頂生の散房花序は径 3~5 cmで短圧毛を布く。花はやゝ無柄、 萼は倒円錐状円筒形、長さ3 mm 位、圧毛があり、裂片は5個でやゝのみ形、長さ4~6 mm。その中の1個は葉状をなし卵状楕円形、白色5~7行脈、短鋭尖頭、鋭脚、全縁、長さ2~5.5 cm、 柄は長さ5~10cm、花冠は黄色で長さ12 mm 位、高盆形、筒部は中央部で多少くびれ上方に向ってふくれ上部の径 4 mm 位、外面には多少短圧毛を有し、内面喉部には褐色の密毛を有し、舷部は径 7 mm 位で、裂片は卵形鋭頭で長さ2.5 mm 位、雄芯と花柱は潜在し、小包は針形で萼裂片に似て長さ3~6 mm。 液果は楕円形で長さ1~1.5 cm、 種子は多少扁平な扇状円形で長さ0.8 mm 位。各島―日本(屋久島、種子島以南)、?台湾北部(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2013.5.17 沖縄県恩納村

撮影:2013.5.17 沖縄県恩納村
撮影:2013.5.12 沖縄県本部町

 やんばるでは国道沿いでもよく見かけられます。

今月の花-2013.5.24-2
2013年5月24日 23時45分
アデク Syzygium buxifolium Hook. et Arn.
    フトモモ科 Myrtaceae  フトモモ属 Syzygium
 常緑の高木で大きなものは高さ10~15 m、 直径30 cm 位に達する。幹は森林内にあるときは通直で樹皮は赤褐色を呈し鱗片状に剥離する。小枝は細く、 4角形で丈夫。葉は対生、楕円形~広楕円形または広倒卵形、硬革質、円頭または鈍頭、急鋭脚、長さ2~4 cm、幅1~2.5 cm、中肋は上面に凹み下面に突出、細脈は羽状に平行斜開し、はなはだ細くて余り明らかでなく、多数。葉柄は長さ2~5 mm。枝端に出る集散花序は長さ2~4 cmでやや多花。花は白色、径 3 mm位で基部に小包があり、萼は狭い鐘形で長さ3 mm、はなはだ低い歯がある。果実は球形、紫褐色に熟し、径 7 mm。奄美、徳、沖永、沖縄、宮古、石垣、西表、与那国。―日本(南九州)、?小笠原、台湾、南中国(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2013.5.19 沖縄県東村

撮影:2013.5.19 沖縄県東村
撮影:2012.2.6 沖縄県西表島

 やんばるの林内で木はよく見かけますが、花を漸く見ることが出来ました。

今月の花-2013.5.24-1                                                 
2013年5月24日 22時07分
ツゲモチ(柘植糯) llex goshiensis Hay.
    
モチノキ科 Aquifoliaceae  モチノキ属 Ilex
 高さ15 m 直径~40 cmに達する常緑の中高木、樹皮は帯黄灰白色で平滑、小枝は細く幼時わずかに微毛がある。葉は楕円形~倒卵形、革質、全縁、長さ3~6 cm、幅1.2~2.5 cm、 鋭頭または短鋭尖頭鈍端、側脈は両面ともに不明。葉柄は長さ4~7 mm。花は葉腋に束生または単生。花梗は長さ6~8 mm、 実は球形、赤熟、径3 mm、 奄美、徳、沖永、沖縄、久米、石垣、西表、与那国―日本(紀州以西~九州)、 台湾(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2013.5.19 沖縄県国頭村

撮影:2012.2.5 沖縄県西表島

撮影:2012.11.16 沖縄県国頭村
撮影:2013.5.19 沖縄県国頭村

 雌雄異株の植物のようです。取り上げた花の写真は雄株ではと思っています。

今月の花-2013.5.22-4
2013年5月22日 23時55分
マテバシイ(馬刀葉椎、全手葉椎) Lithocarpus edulis (Mak. ) Rehd.
    ブナ科 Fagaceae  マテバシイ属 Lithocarpus
 高さ15~20m直径80 cmに達する高木,小枝は太く有稜で無毛。葉は硬い革質、倒卵状長楕円形または楕円状長楕円形、急鋭尖頭鈍端、漸尖脚、長さ通常8~13 cm、幅3~6 cm、 全縁、上面は無毛緑色、下面には不斉形の鱗片を密布し多少帯褐銀灰色、側脈は7~12対で下面に突出する。葉柄は丈夫で長さ1.5 cm内外。雄花序は5月頃新条の葉肢に出て単立、斜上性、長さ4~10cm径2.5 mm位,密花、花は5数で退化子房がある。雌花序は2年枝の頂端付近の葉腋からでて単立、長さ6~7cm。 果実は2年で成熟し、堅果は長楕円形~卵状長楕円形,長さ2~3 cm、下方客位は殻斗に包まれる。沖縄、座間味、久米、宮古(正宗)、石垣(正宗)、西表(:正宗)。-日本(九州各地)(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。
撮影:2013.5.15 沖縄県国頭村

 クリもそうだけども、ブナ科の植物の花はみんな同じような臭いがするのだろうか?

今月の花-2013.5.22-3
2013年3月22日 22時40分
オキナワシャリンバイ(沖縄車輪梅) Raphilepis indica Lindel var. insularis Hatusima var. nov.
    バラ科 Rosaceae  シャリンバイ属 Raphilepis
 基本種に比べ花序の軸と萼片は全く無毛。沖縄群島、大東島、八重山。琉球列島産で筆者がヒイランシャリンバイとしたものは台湾産と異なる新しい種類であることが判ったのでオキナワシャリンバイなる新和名と次の学名を近々発表の予定である(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。
撮影:2011.12.11 沖縄県北大東村         撮影;2007.8.19 沖縄県北大東島

 毛の有無を確認してないので、私の写真は混在している恐れがあります。

今月の花-2013.5.22-2
2013年5月22日 23時30分
ホソバシャリンバイ(細葉車輪梅) Raphilepis indica L. ssp. umbeliata Hatusima var. liukiuensis Koidz.
    バラ科 Rosaceae  シャリンバイ属 Raphilepis
基本種に比べ通常内陸の山地に生じ、葉は細長く狭長楕円形または倒披針状長楕円形。奄美、沖縄。-固有。基本種との間に中間形が多く区別困難なることがある(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。
撮影:2013.5.19 沖縄県東村         撮影:2013.5.19 沖縄県東村 

 シャリンバイに比べ咲く時期も1ヶ月程遅いようです。

今月の花-2013.5.21-1
2013年5月21日 22時30分
シャリンバイ(車輪梅)(アツバシャリンバイ) Raphilepis indica L. ssp. umbeliata Hatusima 
  
バラ科 Rosaceae  シャリンバイ属 Raphilepis
 常緑の小高木。葉は楕円形~倒卵形まれに楕円状長楕円形、鈍頭又は鋭頭、くさび脚、長さ38 cm、硬い革質、粗鋸歯縁、上面は暗緑色、下面は茶白色で網脈は著しく、若葉には鋳色の綿毛を密布する。頂生の円錐花序は長さ5cm内外で銹色の綿毛を密布し密花花は白色で径1.52 cmに達し芳香がある。果実は球形、径1cm紫黒色に熟し中に通常1個の大きな種子を有する。喜界、奄美、徳、沖永、与論。―日本 (南九州、小笠原)(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2007.3.8 沖縄県東村
撮影:2013.2.16 沖縄県石垣島

 再掲載です。花のにおいが素晴らしいですよ。

今月の花-2013.5.21-4
2013年5月21日 23時55分
シマウリノキ(島瓜の木) Alangium chinense (Lour.) Rehd.
    ミズキ科 Cornaceae  ウリノキ属 Alagium
 高さ16 m 直径50 cmに達する落葉の高木、]樹皮は平滑で暗褐色を呈しカジノキの樹皮に似る。葉は斜卵形~卵状長楕円形、全縁、若木の葉は往々3または5浅裂し、長さ10~15cm、幅 5~1Ocm,鋭頭、斜切脚、下面脈上をのぞき無毛。葉柄は長さ2~4 cm。腋生の集散花序は短く、2~5花;花弁は7個、広線形、長さ2 cm 位、雄芯は長さ18mm、花糸は長さ12 mm 位。核果は楕円形、長さ8~12 mm、 黒熟。奄美、徳、沖縄群島、八重山群島。―日本(九州、佐多岬、屋久島、 種子島以南)、台湾、南中国~マレーシア(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2012.5.16 沖縄県名護市

撮影:2012.5.16 沖縄県名護市
撮影:2012.5.16 沖縄県名護市           撮影:2012.5.16 沖縄県名護市

 黄色い長い雄しべとくるっと巻いた細い花弁がかわいらしい花です。臭いを嗅いでみるとわずかにいい臭いがしました。
今月の花-2013.5.21-3
2013年5月21日 2時40分
ムニンキケマン(無人黄華鬘) Corydalis heterocarpa Siebold et Zucc. var. brachystyla (Koidz.) Ohwi
    
ケシ科 Papaveraceae  キケマン属 Corydali
 キケマンに比べ室果は披針形で念珠状とならず、長さ2~3 cm、 幅4~5mm。種子は2裂にならび円錐状の短い突起を密布する。奄美、沖縄宮古、西表。―日本 (小笠原、伊豆七島)(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。




撮影:2008.3.15 沖縄県西表島         撮影:2008.3.15 沖縄県西表島

 分布域からムニンキケマンとしましたが形態を確認したわけではありません。

今月の花-2013.5.21-2
2013年5月21日 2時25分
キケマン(黄華鬘) Corydalis heterocarpa Siebold et Zucc. var. japonica (Franch. et Sav.) Ohwi
    ケシ科 Papaveraceae  キケマン属 Corydalis
 高さ40~60 cm に達する2年生草本、全株無毛粉白。葉は広卵状3角形、有柄、長さ幅ともに15~25 cm、 2~3回3出羽状複生、小葉は欠刻または深裂、裂片は微凸頭。総状花序は多花、花は濃黄色、長さ15~20 mm、距は短く、包は卵状披針形、鋭尖頭、疎微鋸歯縁、長さ3~5 mm。室果は狭披針形、長さ25~35mm、幅3~4 mm、ほとんど念珠状とならない。種子は1列またはやや2列にならび円柱状の突起を密生する。喜界、奄美、徳、沖縄。―日本 (関東南部~九州)(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2008.3.20 沖縄県大宜味村

撮影:2013.5.12 沖縄県宜野湾市 
撮影:2013.4.20 沖縄県国頭村

 もう少し花期が長ければ我が家の花壇にもほしくなります。

今月の花-2013.5.21-1
2013年5月21日 1時07分
シマキケマン(島黄華鬘) Corydalis balansae Prain
    ケシ科 Papaveraceae  キケマン属 Corydalis
 高さ20~50 cm 位に達する2年生草本、全株無毛粉白。葉は広卵形、長さ8~20 cm、幅10~15 cm、 2回羽状複生、 羽片は長さ5 cm 位、円状くさび形で分裂し、裂片は鈍頭微凸端。葉柄は長さ5~15 cmで基部は拡大する。総状花序は葉と対生し、長さ1~2cm。花は淡黄色で長さ12~18mm、 幅1.5~2 mm、 距は長さ1.5~2mm、 包は線形。室果は線形または披針状線形、長さ花柱とともに長さ3~4.5 cm に幅3~4 mm、花柱は長さ3~4 mm。種子は扁円形、黒色、径1.2 mm位で凹点がある。各島。―日本 (九州南部)、台湾、南中国(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2007.2.17 沖縄県大宜味村

撮影:2013.5.12 沖縄県今帰仁村
撮影:2007.2.12 沖縄県大宜味村         撮影:2007.2.12 沖縄県大宜味村 
 
 植物体自体、他のキケマンに比べて少し弱々しく感ずる。

今月の花-2013.5.20-2
2013年5月20日 23時42分
ヤンバルミミズバイ(山原蚯蚓灰)(ヒロハミミズバイ) Symplocos stellaris Brand
    ハイノキ科 Symplocaceae  ハイノキ属 Symplocos
 ミミズバイに比べ葉はやゝ大きく長さ7.5~15cm、幅2.5~5.5 cm、1 年枝は常に銹色の綿毛を密布し、髄は階段状。沖縄。―台湾、中国(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2007.3.31 沖縄県東村

撮影:2007.3.31 沖縄県東村
撮影:2007.3.31 沖縄県東村
 
 山原の山ではミミズバイより一般的に見られます。花の形がミミズバイトは大部違います。

今月の花-2013.5.20-1
2013年5月20日 22時50分
ミミズバイ(蚯蚓灰) Symplocos glauca(Thunb.)Koidz.
   ハイノキ科 Symplocaceae  ハイノキ属 Symplocos
 常緑の小高木、小枝は稜を有し無毛またははじめ多少有毛、径2~3 mm、冬芽は有毛。葉は長楕円形~倒披針状長楕円形、長さ8~13 cm、幅2~3 cm、 鋭尖頭または急鋭尖頭でやゝ鈍端、狭脚、通常上方部に多少微凸状の腺に終る細鋸歯を有するかまたはやゝ全縁、 革質、上面は無毛で光沢があり、下面は灰白色で無毛、中肋は乾けば上面で凹み下面に著しく突出し、側脈は多数で下面にわずかに突出する。葉柄は長さ1~1.5 cmで無毛またははじめ多少有毛。花は通常落下した葉腋に生じ径1cm位の団塊状をなし銹色の綿毛を密布し、包は卵円形で長さ2 mm位、萼は5裂し径1.5 mm 位、花冠は白色で5深裂し径6 mm位、 裂片は舌形で長さ3 mm位、雄芯は数で長さ 3 mm位、 葯は長さ0.3 mm 位、花柱は長さ3 mm位。果実は卵状長楕円状のつぼ形で無毛、長さ1.5 cm、 幅6~7 mm、 黒紫色に熟する。沖縄には本種と次のヒロハミミズイの雑種と考えられる型がある。奄美、徳、沖縄、久米、石垣、西表。―日本(関東南部~九州)、台湾、中国、印度支那(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2013.5.19 沖縄県東村

撮影:2013.5.19 沖縄県東村

撮影:2013.5.19 沖縄県東村
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                              撮影:2013.5.19 沖縄県東村

 雨のため林内には入れず、道路沿いを見て回り見つけました。図鑑を等で写真を見ていたのですぐそれと気がつきました。

今月の花-2013.5.13-2
2013年5月13日 23時38分
トキワカモメヅル(常盤鴎蔓) Tylophara japonica Miq.
    キョウチクトウ科 Apocynaceae  オオカモメヅル属 Tylophora
 常緑の細長い多年生蔓草、小枝は緑色で径1 mm位。葉は薄い革質で、披針状長楕円形~披針形、長さ4~9.5 cm、 幅1~3 cm、 急鋭尖頭、円脚、上面は中肋に微毛あるほか無毛、下面は全く無毛、全縁、側脈は3~4対でやゝ不明。葉柄は長さ1~2 cmで微毛がある。腋生の集散花序は径3~7 cmできわめて疎花、総梗は長さ2~4 cmで無毛、小梗は糸状で長さ3~7 cmに達し微毛があり、花冠は紫色で径7~8 mm、 5深裂し、裂片は卵状長楕円形で円頭、長さ3 mm位で無毛、 萼は5深裂し、径2 mm位、裂片は3角状卵形で長さ1mm位。骨突は線状披針形で長さ8~9 cm、 幅6~7 mm、 種子は狭卵形、扁平、長さ7 mm位、種髪は長さ2 cm位。奄美、徳、沖永、沖縄、久米、石垣、西表、与那国。―日本(土佐および南九州)(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2012.5.5 沖縄県国頭村

撮影:2006.6.4 沖縄県国頭村
撮影:2012.5.5 沖縄県国頭村            撮影:2011.8.31 沖縄県国頭村

 大場秀章氏の植物分類表の中ではキョウチクトウ科に移行されていました。この植物もなかなか見かけられません。

今月の花-2013.5.13-1
2013年5月13日 23時01分
ササバサンキライ(笹葉三帰来) Smilax nervo-marginata Hay.
    シオデ科 Smilacaceae シオデ属 Smilax
 
 常緑の蔓性低木、全株無毛、茎は疎に分岐し無刺,鈍稜を有し、径 2 mm 位。葉は卵状披針形~線状披針形、まれにやや卵形、硬い革質,長さ5~12 cm、幅 1.5~8 cm、 鋭尖頭、浅心脚まれに円脚、辺縁は全縁で肥厚し、 3主脈、細脈と網脈は両面に著しく突起する。葉柄は長さ0.5~2 cm、葉柄に接続する托葉は長さ2~3 mmで先端から細い2本の巻ひげを出す。傘形花序は単一、多花、花梗は長さ1~2 cm、小梗は細く長さ1 cm内外。雄花の花被片は狭長楕円形、長さ3 mm 位、 雄芯は花被片より短く, 葯は長さ1mm。 果実は球形、暗緑色に熟し、径1cm内外、種子は1~4個、 1/4円形、円頭、淡褐色、長さ5 mm 位。奄美、徳、沖永良部、沖縄、久米、石垣、西表。―中国(中部)(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

(雌花) 撮影:2012.5.5 沖縄県国頭村

撮影:2008.5.25 沖縄県西表島
(雄花) 撮影:2013.4.27 沖縄県国頭村      撮影:2007.2.11 沖縄県国頭村

 山原の山林内で植物体は時々見かけますが、花の咲いた株にはなかなか会えません。

今月の花-2013.5.12-4
2013年5月12日 23時50分
オオクサアジサイ(大草紫陽花) Cardiandra alternifolia Siebold et Zuccarini subsp. mollendorffii (Hance) Hara et H.Ohba
    
アジサイ科 Hydrangeaceae  クサアジサイ属 Cardiandra
 高さ30~60 cm に達する多年生草本、 茎は多少溝を有し上部には微毛を散生する。葉は長楕円状披針形、長さIO~18 cm、 幅2.5~7.5 cm、長鋭尖頭、鋭尖脚またはくさび状鋭脚、鋭い内曲する鋸歯縁で点状に終る歯端を有し、上面は暗緑色または帯赤暗緑色、 無毛または粗毛散生、下面は淡色、脈上の粗毛を除き無毛、膜質。葉柄は長さ2~9 cm。頂生の円錐花序は多花、花梗は粗毛を布き、小梗は長さ2~3 mm、 包は披針形で無毛、小包は線形。花は紅色、径5 mm、円状楕円形、長さ3 mm、 内面中央部は有毛、 雄芯は多数で長さ花弁とほぼ同長、花柱は3個。奄美、西表。―台湾、中国(中部)(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2011.10.23 沖縄県西表島
撮影:2011.10.23 沖縄県西表島         撮影:2011.10.23 沖縄県西表島

 沖縄県では絶滅危惧II類に指定されている。琉球植物誌にはアマミクサアジサイをオオクサアジサイの異名としているが、大場秀章の植物分類表には両方が記載されている。

今月の花-2013.5.12-3
2013年5月12日 22時54分
リュウキュウコンテリギ(琉球紺照木) Hydrangea liukiuensis Nakai
    アジサイ科 Hydrangeaceae  アジサイ属 Hydrangea
 高さ1~1.5mの低木、小枝は赤褐色で若枝には伏毛を布く。葉は対生、紙質、倒卵状披針形、鋭頭、ややくさび脚、長さ1.5~5cm、幅0.7~2.5cm、疎鋸歯状(各側4~6個)、上面は脈状を除き無毛、下面は脈腋の毛束を除き無毛、側脈は3~4対、葉柄は長さ2~6mmで粗毛を布く。花は頂生の偽散形花序、長さ幅とともに3~4cm、第1次花梗は長さ1~2cmで粗毛を密布し、小梗は長さ5mm位で粗毛を密布し、萼筒は倒円錐形で幅1.5mm、裂片は狭3角形で長さ1mm、花弁は倒卵状披針形、長さ4~5mm、花柱は3個で長さ(果時)1~1.5mm。室果はやや球形で幅3mm位。沖縄。-固有(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2012.5.16 沖縄県国頭村

撮影:2012.6.16 沖縄県国頭村
撮影:2012.5.16 沖縄県国頭村

 山に行き始めの頃、花仲間の若い友人で私の植物の先生でもあるA.A君にこれがアジサイの仲間だと聞きびっくりしました。てっきりアジサイの仲間は、大きな花びらがあると思っていました。しかし、それも花びらではなかったようです。

今月の花-2013.5.12-2
2013年5月12日 22時07分
トカラアジサイ(吐喝喇紫陽花)(ヤクシマコンテリギ) Hydrangea Kawagoeana Koidz.
   アジサイ科 Hydrangeaceae  アジサイ属 Hydrangea
  高さ1m内外の低木、幼条は紫褐色または赤褐色で初め伏毛を有するがのち無毛となる。葉は倒卵状楕円形~倒卵状長楕円形、 膜質、 長さ8~15 cm、幅1.5~8 cm、 鋭尖頭または鋭頭、粗鋸歯縁、側脈は8~9対、上面は無毛または剛毛散生、下面は脈腋の毛束を除き無毛。頂生の偽散形花序の径は6~10 cm、放射軸 (第1次花梗) は長さ3~5cmで圧毛を有し、小梗は長さ2~5mm、 萼筒は倒円錐形で径2 mm、 圧毛を有し、裂片は卵状3角形で長さ1 mm 位、花弁は倒卵状披針形、 長さ2.5 mm、 子房は絹毛を有し果時には無毛となり、柱頭は3個で長さ1mm位となりやや反曲する。室果はやや球形で径2~3 mm。― 奄美、徳、沖永、沖縄、伊平屋。―日本(屋久島およびトカラ列島)(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2013.2.11 沖縄県伊平屋島

撮影:2013.2.11 沖縄県伊平屋島
撮影:2013.2.11 沖縄県伊平屋島
 
 沖縄県では伊平屋島だけに生育しています。小雨の中で撮影しましたが、ヤエヤマコンテリギに比べて花が大きいように思いました。

今月の花-2013.5.12-1
2013年5月12日 21時40分
ヤエヤマコンテリギ(八重山紺照木)(シマコンテリギ、カラコンテリギ) Hydrangea chinensis Maxim. var. koidzumiana H. Ohba & S. Akiyama
    アジサイ科 Hydrangeaceae  アジサイ属 Hydrangea
 高さ1~2mの低木、小枝ははじめ淡褐色の長圧毛を有するがのち無毛となる。葉は対生、膜状洋紙質、長楕円状披針形~長楕円形、長さ5~12 cm、 幅2~5 cm、 鋭尖頭、狭脚、微凸状疎鋸歯縁、表面は中肋を除き無毛、下面は脈腋の毛束を除き無毛、側脈は5~6対。葉柄は長さ1~2 cm、上面の溝だけに毛がある。頂生の偽複散形花序は圧毛多く、長さ幅ともに10 cm 内外、 小梗は長さ4~6mmで有毛。萼筒は倒円錐形で幅2~2.5 mm、 裂片は長さ0.8mm、 花弁は倒卵形で長さ2.5mm、花糸は花弁よりやや短く、葯は楕円形で長さ1mm、子房は有毛、花柱は3個で長さ(果時)1.5 mm に達し先端はふくれる。室果はやや球形で径3mm位。不登花の萼片は広卵形またはやや円形で幅1~2.5cm。石垣、 西表、台湾、中国、比島(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2012.5.12 沖縄県石垣島
撮影:2012.5.12 沖縄県石垣島           撮影:2012.2.6 沖縄県西表島 
 
 予備知識もなしに西表の林内でこの花を見た時は、沖縄にもガクアジサイがあったと感動したものです。

今月の花-2013.5.11-3
2013年5月11日 23時50分
アサガオガラクサ(朝顔柄草) Evolvulus alsinoides (L.) L. var.decumbens (R. Br.)Ooststr.
    ヒルガオ科 Convulvoceae アサガオガラクサ属 Evolvulus
 きわめて変化多い細い多年生草本、茎は多数で散開または斜上し長さ20~70 cm、 葉とともに灰褐色または銹色の絹毛を密布する。葉は線状長楕円形~広楕円形、長さ6~25 mmまれに長さ3.5 cm、 幅1.2 cmに達し、葉柄は長さ0~3 mm。 花梗は長さ3 ~3.5 cm。包は線形で小さく有毛で宿存性。小花梗は長さ0~1.2 cm。 萼片は長さ3~4 mm、 披針形で長毛を布く。花冠は淡青色または白色で径6~8 mm。 室果は長さ2.5~4 mm。 沖縄(万座毛)、,宮古、石垣、西表、与那国。―台湾、南中国、其他の東南アジア、マレーシア、,ミクロネシア(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引)。

撮影:2012.5.13 沖縄県石垣島


撮影:2012.5.13 沖縄県石垣島
撮影:2012.5.13 沖縄県石垣島

 園芸店に出回っているアメリカンブルーを小さくしたような花です。

今月の花-2013.5.11-2
2013年5月11日 21時17分
ツユクサ(露草) Commelina communis L.
    ツユクサ科 Commelinaceae  ツユクサ属 Commelina
 1年生草本。茎は下部地面に横伏し,盛んに分岐し,節部から下根し,上半部は斜上し,高さ30~50 cmに達する。葉は卵状披針形または披針状長楕円形,長さ3~10 cm, 漸尖頭,鋭脚~円脚,両面無毛。鞘は長さ1~1.5 cm, 無毛または多少微毛がある。萼片3個は無毛,膜質,卵状楕円形,長さ5 mm 位。花弁3個の中上方の2個は円形で爪を有し,径 6 mm 位,青色,他の1個はきわめて小さく無毛。雄芯は長さ1 cm 位,葯は長楕円形で長さ2 mm 位,退化雄芯は長さ3 mm 位。室果は広楕円形,長さ6~7 mm, 種子は4個,卵状3角形,長さ2.5mm 位で表面にはしわがある。奄美,徳,座間味。―日本(各地), 樺太,ウスリ,朝鮮,満州,中国(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2012.5.5 沖縄県国頭村

撮影:2012.5.5 沖縄県国頭村
撮影:2012.5.5 沖縄県国頭村            撮影:2011.7.31 沖縄県国頭村 
 
 少し雨模様の林内で咲いていた濃いブルーの花は、はっとするほどきれいでした。この植物は沖縄県では絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。

今月の花-2013.5.11-1
2013年5月11日1時15分
コヤブミョウガ(小藪茗荷) Pollia japonica var. minor Walker
    ツユクサ科 Commelinaceae  ヤブミョウガ属 Pollia

 茎は高さ20~80 cmで直立し、単生または分岐し、下部は膝曲し、節部から下根する。節間は長さ2~18 cmで節部は高い。葉は披針形~披針状長楕円形、長さ5~18 cm、幅 1.5~4 cm、 尾状鋭尖頭、漸尖脚で長さ5~1Ommの柄部となり、上面は無毛またはざらつく。葉鞘は長さ1~2.5cm 位、やや無毛または微毛を密生する。頂生の円錐花序は卵形~卵円形、長さ3~10 cm、 疎花、花軸は花梗とともに反曲した白毛を密布し、枝は互生、包は宿存性で長楕円形、長さは7~10mm、有毛。花は径7 mm 位、萼片は倒卵状球形、無毛または有毛、長さ4 mm、 花弁は円形、白色または帯紅白色、雄芯33個、花糸は細く、葯は楕円形で長さ1 mm 位。果実は球形で径8 mm 位。奄美、沖縄、石垣、西表。―日本(南九州)、台湾、其他の熱帯アジア、マレーシア(琉球植物誌追加訂正版 初島住彦著から引用)。

撮影:2012.5.8 沖縄県国頭村

撮影:2012.5.8 沖縄県国頭村


撮影:2012.5.8 沖縄県国頭村
                              撮影:2013.4.27 沖縄県国頭村

  あまり目立たない花ですが林内で割合に群生して咲いています。